People

「原点であり、やりたいことが実現できる場所」
白井健さん(移住歴14年)・芙季子さん(移住歴8年)の移住の決め手

家族構成(移住当時)

白井健さん(23)
­/芙季子さん(2014年結婚・移住)
/蓉さん(2015年生まれ)
/舷さん(2018年生まれ)
移住歴:14年(2009年~)
移住エリア:
健さん 千葉県酒々井町→和田エリア
芙季子さん 秋田県→東京都→新潟県→千葉県夷隅郡大多喜町→和田エリア

移住にもいくつかのタイプがあります。生まれ故郷へ戻ってくる「Uターン」。これも移住の一つの形です。今回は大学卒業後Uターンをされた白井健さんと、結婚を機に南房総へ住むことになった芙季子さんへお話を伺ってきました。

やりたいことが明確だったので、とにかく戻ろうと思っていました

現在、南房総市大房岬自然の家の自然体験指導者として働いている健さんがUターンを考えたのは、就職活動をしている時でした。
「教員になるためにスポーツ系の大学に進学したのですが、就職活動の時には”教員は違うな”と感じていて、一般企業の採用試験を受けていました。その時、すでに自然学校の存在は知っていて、面接中もその話をしていたら、とある会社の最終面接で人事の方に言われたんです。『自然学校でやっていきたいという明確なものがあるなら、ここ受けない方がいいですよ』って。」
この言葉が最後の一押しとなって、自然体験指導者を目指すことになった健さん。大学卒業後、半年間、静岡で自然に関する知識を学び、2009年の春から南房総市大房岬自然の家(指定管理者:NPO法人千葉自然学校)の職員となり、南房総市和田エリアへUターンしてきました。
「幼い頃に近所で釣りをしたり山を駆け回ったりして遊んでいました。その頃感じていた自然の中での楽しさを他の人にも伝えたい。これが僕の原点なんですよね。だから自然体験指導者になると決めた時には、戻ろうと思っていましたね。」

image

地元を好きな子に育ってほしい

戻ってきてからは周りの反応を含めてどのような生活を送っていたのでしょうか?
「休みの日は地元の友人とサーフィンをしたり、青年会や消防団に参加したりしていました。知り合いまでいかないけど地縁のある人が多かったので関係も広がりやすかったです。つながっていくのが僕は好きだったので、よかったですね。実家に戻るという典型的なUターンだったので、経済的なことはほとんど気にしてなかったかな。働く所も決まっていたし。」
一方、お仕事の面では思っていたのと少し違ったことも。
「自然の楽しさを伝えることで、地元を好きな子に育ってほしいという想いがあったんです。僕の原点でもあるので。更にそれが地域活性にも繋がるかなと。でも実際の職場では、相手となるのが東京とか他地域の人が多くて、地元の子達との関わりが少なく、少し残念に思っていました。」
しかし、現在では地元とつながることが徐々に増えてきたそうです。
そのひとつが、2022年度の南房総市立富山学園の中学生を対象にした『南房総学』プログラム
「南房総学は南房総市独自のカリキュラムで、市内の各小中学校で実施されているのですが、2021年度に富山学園の中学3年生に実施したアクティビティが縁で、一緒に取り組ませてもらうことになりました。地元への興味を育むカリキュラムの一環で地元の子ども達に関わる機会が増え、嬉しく思っています。」
「また、市の方針を決める会議やワークショップに呼んでもらうこともあり、地域の自然を生かすことや子ども達への取り組みなどを提言することができ、これも嬉しいことだと思います。」

【幼い頃から遊んでいる海で、子どもと遊ぶ健さん】

子育て環境としても仕事をする上でもメリットだらけの地域

同じく自然体験に関する仕事をしている芙季子さんにもお話を伺いました。
出身は秋田、転職で千葉県君津市にある君津亀山青少年自然の家で働くことになり、そこで健さんと出会ったそうです。全く馴染みがなかった南房総に結婚をきっかけに住むことになった芙季子さん。暮らしてみて実際のところどうだったのでしょうか。
「こんなに自然で遊べる地域、他にはなかなかないと思います。自分で選んだわけではないけれど、結果的に最高です。自然の中で子育てができるのが魅力的で、山はもちろん、外房と内房で全く違った海があるのもいいですよね。現在は、自然体験ガイドの仕事を個人でやっているので、東京という大きなマーケットが近くにあるのも、南房総で自然に関する仕事をする上でのメリットだと感じています。また、健さんの両親が住んでいる実家と同じ敷地に私たちの家を新築したのですが、子どもの面倒をみてくれたり、いつも協力してもらって感謝しています。」

【自然の中で子どもたちをガイドする芙季子さん】

移住検討者へアドバイス

「人とのつながりが魅力です」

最後に、白井夫妻から移住検討者へのアドバイスをもらいました。 「よくも悪くもつながりが作りやすい環境です。それが仕事にも広がっていくこともあるので、それを魅力と感じられる人にはとてもおすすめですね。移住者と地元の人どちらともつながりを持ちつなげられるのがUターンの強みだと思います。」(健さん) 「都会に比べて人が少ないので、子育て中でも自分から行動すると人とつながりやすく、情報交換や助け合いがしやすい環境です。人は多くないですが個性的なコミュニティがたくさんあって、自由度が高く閉塞感がない地域だと思います。人柄の良さと物理的に土地が広くて、余裕があるからですかね(笑)」(芙季子さん) (本記事の内容は2022年取材当時のものです。)

ポスト

シェア

People

「田舎暮らしのための農業という選択」

青木真志さん・佳子さん(移住歴2年)の移住の決め手

「タイミングをつかんで海辺の暮らしを実現」

渡辺友和さん(移住歴7年)の移住の決め手

「市の職員になったからこそのつながりがある」

村山俊樹さん(移住歴7年)の移住の決め手

「生活と陶芸が、ひとつながりになった」

志村和晃さん(移住歴4年)の移住の決め手

「いろんな農家が活躍している場所」

齋藤伸哉さん・冬美子さん(移住歴6カ月)の移住の決め手

「東京で挫折して訪れた場所が人生の新天地になった」

守井朗さん(移住歴4年)の移住の決め手

「原点であり、やりたいことが実現できる場所」

白井健さん(移住歴14年)・芙季子さん(移住歴8年)の移住の決め手

「自分に合った理想の農業が始められた場所」

五十嵐早矢加さん(移住歴5年)の移住の決め手

「ご縁でつながる南房総生活」

藤井俊如さん・美津子さん(移住歴10年)の移住の決め手

「夫婦で地域おこし協力隊!から始まった」

相川武士さん・千晶さん(移住歴4年)の移住の決め手

「心地よい距離感の場所で過ごす」

川上晃弘さん・亜希子さん(移住歴3年)の移住の決め手

「仕事をしながら子どもと過ごせる」

工藤紘佑さん(移住歴1年半)の移住の決め手

「利便性と波の良さが両立できる」

吉川祐二さん(移住歴13年)の移住の決め手

「モノづくりの場所としてピッタリ」

吉田尚洋さん(移住歴10年)の移住の決め手

「移住で子どもの夢をかなえる」

井上佐保子さん(移住歴2年)の移住の決め手

VIEW ALL