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南房総市での就農を熱く応援します!南房総市農業支援センター

移住をきっかけに地域ならではの働き方にシフトしたいと考える人は少なくないでしょう。南房総市で選択肢に挙がりやすいのが農業。南房総市には2,592戸(令和2年度農業センサス)ほどの農家があり、市内の産業としての割合も比較的多く占めています。

ただ、就農にはいくつものハードルがあり、実は他産業での起業と変わらないくらいのリスクと労力が必要なことはあまり知られておらず、戸惑ってしまう人も多いのだとか。
そんな未経験からの就農を南房総市で応援するのが「一般財団法人 南房総農業支援センター」。今回は、就農に興味のある人の強い味方である南房総農業支援センターと南房総市の就農サポート体制をご紹介します。

南房総農業支援センターとは

南房総市の農業支援センターは、他の自治体に先駆け、平成24年から南房総市とJA安房が共同で設立した組織です。すでに10年以上の実績があり、千葉県内でも農業支援に関して先進的な取り組みをおこなっているとされています。場所は南房総市役所本庁(富浦)の別館2・農林水産部内。まずは電話での連絡相談がスムーズです。

 

イチから農業をはじめるには?支援はある?

では、新規就農をするにはどのようなことが必要なのでしょうか?南房総市の支援策と一緒にみていきましょう。

まずは、農業に関する情報収集が重要です。漠然とイメージするだけでなく、基礎知識を身につけ、自分の農業のイメージを具体的にしていきましょう。さらに大切なのは、意思決定。独立した就農なのか、農業法人に就職するのか、また家族の理解や自己資金の確保なども検討事項です。南房総市へ移住して就農を希望する場合は、移住相談時に農業支援センターをはじめとした関係部署にも相談できるので安心ですよ。

毎年都内で開催される「新・農業人フェア」にも就農相談ブースを出展しています

 

就農への意思が固まったら、知識・技術の習得が必要です。千葉県の場合は、東金市に県立農業大学校があり、農業に関する実践教育をおこなっています。また、実際に農家で働きながら、知識や技術を身につける方法もあります。南房総市では、市内の農家で農業研修を受ける場合は条件に合わせて補助金を交付。研修先の相談も受け付けています。なお、研修先となる受け入れ農家にも南房総市独自の補助金を交付しています。さらに、三芳エリアにある戸建ての新規就農支援施設(3棟)があり、就農を目指す方には、安価な家賃で最長3年間住宅を貸し出す支援もあります。これらの支援を通じて新規就農者を育むことは、実際の農地取得や就農に大切な地域との関係性を築くサポートにもなっています。
ちなみに、農業法人への就職が希望の場合は、農業支援センターやハローワーク等での就職相談も良いでしょう。

技術が身についてきたらいよいよ就農へ具体的に準備を始めましょう。農業経営のイメージを固め、取り組む品目や販売先、労働力や準備費用を検討します。独立する際は経営開始資金などが条件によっては交付されるので、この条件を満たすことも重要です。支援の把握・申請準備、自己資金や融資の検討など慎重に行いましょう。

そして、農地・作業場の確保も必要です。就農に関して、農地の確保が一番困難と言われており、南房総でも同じように地縁がない場合は難しいことが少なくありません。しかし、農家の高齢化に伴い、農地を貸したい農家が多いのも事実。農業支援センターでは、農地中間管理事業等を実施し、農地の貸し借りを仲介し、耕作放棄地の増加を減らす役割を持っています。新規就農者の農地取得についてもサポートを行っているので、相談してみましょう。

 

南房総市でおすすめ!具体的な就農プラン提案も

農業支援センターでは、農業経営プランや就農計画の相談にも乗っています。新規就農にあたり、相談の段階で具体的に目指す作物がある場合も少なくないそうですが、農家として安定し軌道に乗るために農業支援センターがおすすめしているプランがあります。
それは、南房総市の温暖な気候を活かして栽培することが出来る、南房総を代表する作物のひとつの食用ナバナと他の作物を組み合わせたプランです。夏に植え付けをして11月~3月ごろまで収穫できる食用ナバナと春に植え付けて夏に収穫できる作物に取り組むことで、安定した作業量と収入確保を目指します。

食用ナバナとの組み合わせで特にオススメは、
➀4月頃に植え付け6月~7月に収穫するトウモロコシ。
➁5月頃に植え付け、7月~10月頃に収穫するシシトウ。
食用ナバナについては、新規出荷者の育成を目的として、「食用ナバナチャレンジセミナー」も開催していますので、セミナーで栽培方法や出荷調整方法などを習得することができます。

食用ナバナチャレンジセミナーの実地研修

 

就農後も頼りになります!

南房総市では、就農後も新規就農者を支援する取り組みを行っています。
交付には条件がありますが、独自の「経営自立安定支援事業」として、就農後3年以内の間、最長2年間、5万円~3万円/月を補助金として交付し、就農後の安定をサポートしています。
また、農業支援センターのコントラクター事業も就農後の強い味方です。特に、大きな機械が必要なサブソイラ作業やブラウ耕作業などの土づくり、専用の機械での堆肥散布などのメニューは機械の購入がまだ難しい新規就農者には助かるメニューではないでしょうか。
さらに、スキルアップのための営農研修も農業支援センターで行われ、JA安房や千葉県安房農業事務所とも連携した支援活動を行っています。

農作業受託サービス「コントラクター」の作業風景

 

専門機関として、南房総の農業の総合相談窓口を担う南房総農業支援センター。就農や営農は大変ですが、それを応援しサポートする体制が南房総には整っています!就農の夢がある方はぜひ一度、相談に訪れてみてはいかがでしょうか?

 

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