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子どもたちの読書活動のサポート ~図書館からスタートする南房総らしい子育て~

南房総市千倉町にある南房総市図書館。地域の教養、憩いの場となっている南房総市図書館ですが、子どもの読書活動に力を入れた図書館であること、みなさんご存じでしょうか。

図書館をどれくらい利用していますか?

南房総市図書館の図書カード(貸出に必要な個人情報登録のためのカードのこと)の登録は約12,000件(人口比30%ほど)ですが、15歳未満の登録数は約2,100件で、その年代の70%が登録しています。

また、15歳未満の貸出数が全体貸出数の約23%を占めており、南房総市では、子どもたちと図書館が近い関係であることがわかります。これらの背景にある南房総市図書館の取組について紹介します。

 

子どもの読書活動に関する取り組み

南房総市図書館の蔵書数は92,455冊、その内子ども用図書数の割合は34.4%となっています。特に児童書は充実しており、近隣他市町の子どもたちからも人気があります。
絵本室は小上がりになっており、赤ちゃんから小学生までゆっくり本に親しめる空間になっています。
絵本は定番絵本から仕掛け絵本、新しい個性的な絵本までそろっているので、好みにあわせて本を選ぶことができます。

絵本室の様子

 

読書通帳の発行も可能で、南房総市公式ゆるキャラ「みなたん」が表紙にプリントされた読書通帳は、従来のものからバージョンアップし、「借りた本」「本のなまえ」「書いた人」が印字され、最大336冊分の記録が可能です。
読書通帳に記帳することで、どのような本をいつ借りたのか、後から見返せるのが良いと評判です。また、年間読書数がわかるので、目標が立てやすく、読書活動を積み上げていくことが自信にもつながります。

読書通帳

 

学校と協力した南房総市独自の取組として、「朝読書セット」を作っています。
南房総市の小中学校には朝の読書の時間が設けられており、その際に読んでもらえるようにと作られた貸出セットで、各学年にあった本を集めています。10分程度で簡単に読めそうなもの、興味をひきやすいもの、字が大きめでカラフル、普段本を読まない子にも読みやすそうな本を基準に、図書館の司書を中心に職員で選んでいます。

朝読書セットを選ぶ職員

 

はじめての絵本

「はじめての絵本」は、生後4ヶ月児相談の参加乳児に絵本とバッグをプレゼントする取組です。
「はじめての絵本」は、南房総市図書館独自の絵本贈呈事業として2023年9月にスタートしました。

過去にはNPO法人ブックスタートが行う、ブックスタート事業を行っていましたが、オリジナル性を求めて今の形で再開となり、現在、千葉県内で自治体独自の絵本贈呈事業を行っているのは南房総市を含む4自治体のみです。

「はじめての絵本」には、仕事に育児に忙しい日々を過ごす親御さんが、絵本を介してゆっくり赤ちゃんとふれあうひとときを持つきっかけになってほしいという願いが込められています。

プレゼントする絵本は、谷川俊太郎さんの「もこもこもこ」。
文字やストーリーはほとんどなく、「もこ」などの擬態語がたくさん出てくる絵本ですが、この絵本を見ると不思議と赤ちゃんは笑います。
この絵本の選定は、子育てファミリーに馴染みやすいことや南房総市の読み聞かせボランティアのみなさんに意見を聞いて決めました。

絵本にはバッグも一緒にプレゼント。
バッグのデザインを決める際にも、図書館協議委員や読み聞かせボランティアのみなさん、保護者の声を反映しました。南房総市公式ゆるキャラ「みなたん」がプリントされた丈夫なキャンバス生地のトートバッグで、好きな色を選んでもらえるよう、9色のカラーバリエーションを用意しています。

「これ結構いいお値段がするんですよ(笑)。でも小学生くらいになった子たちが、このバッグを持って自分で本を借りにきてくれるようになったら嬉しいですね。そのためにもキャンバス生地でしっかりした作りにして、長く使ってもらえるようにしました」(田村図書館長)

「みなたん」がプリントされたカラフルなトートバッグ

 

プレゼントするだけではない!?
絵本とバッグは、おはなし会団体の皆さんと一緒に贈呈しています。
贈呈する際に、贈呈する目的、図書館利用案内や各地域でおはなし会が行っている絵本の読み聞かせ日程などが記載されている「はじめての絵本」冊子を一緒に配付して、絵本の読み方などをお話したり、贈呈する絵本の読み聞かせも行っています。

絵本とバッグの贈呈と一緒に配布している「はじめての絵本」冊子

 

更に、生後4ヶ月児相談では、絵本の出張貸出を同時に行っています。出張貸出では0歳児に向けたおすすめの絵本や子育てに関する本が用意されています。
その場でお子さんの名前で図書カードを作ることができるため、0歳から読書記録をつくることができます。

興味津々で絵本を見つめる赤ちゃん

 

出張貸出で図書カードを作る親子

 

子育て中の方の中には、絵本をご自身で読むことに抵抗がある方もいると思います。また日々の生活の中では時間を取れない方もいるかもしれません。

そんな方におすすめなのが、各地域でおはなし会団体が行っている「絵本の読み聞かせ」です。各地域で月1回程度行っており、参加は無料です。
各団体によって読み手の年代はバラバラ、教育関連のお仕事をしていた方が集まる団体など、それぞれ特色があります。お住まいの地域での開催にはもちろん、他地域での開催にもぜひ一度足を運んでみてください。季節に合わせた絵本のセレクトや歌や手遊びなど、子どもに本に親しんでもらえるよう様々な工夫を凝らしています。

また、読み手の方の中には育児を経験した方もいらっしゃるので、育児のお悩み解決になるようなヒントがもらえることもあるかもしれません。
お子さんに新たな刺激を与える機会にもなり、いいこと尽くしの絵本の読み聞かせ会です。

おはなし会による「絵本の読み聞かせ」では紙芝居など、様々な工夫がされています

 

図書館は一つだけど?!

冒頭に説明の通り南房総市図書館は南房総市千倉地区にあり、千倉駅から徒歩5分ほどですが、南房総市は市域がとても広く、お住まいの地域によっては千倉地区にある図書館まで行くことが難しい方もいるかもしれません。

そんな方でも安心!
南房総市図書館の本は各地域の公民館やコミュニティセンターの図書コーナーでの貸出返却が可能です。

南房総市では、各地域の公民館やコミュニティセンターの図書コーナーにある本と南房総市図書館の本をシステムで一元管理してしるため、貸出中でなければ、どの施設の本でも借りることができ、ご希望の地域の図書コーナーに届けることができます(窓口で本を予約後、到着には2~3日かかります)。
返却もどの施設でも可能なため、便利で市民から重宝されています。

また、蔵書検索を利用すれば、窓口に行かなくても、本の検索・予約することができます。
※インターネットによる図書の予約には事前にパスワード申請が必要です。
パスワード申請の詳しい方法はこちら(インターネットによる図書館資料の予約)をご覧ください。

★詳しい予約方法についてはこちら(インターネットによる図書資料予約の利用方法
★各地域の図書コーナーの紹介はこちら(本がいっぱい!市内各公民館・コミュニティセンター「図書コーナー」のご紹介!

南房総市図書館は令和5年度の「子供の読書活動優秀実践校・図書館・団体(個人)」にて、子どもの読書活動意欲を促進する取り組みが評価され、文部科学大臣から表彰を受けました。(写真:南房総市図書館の職員のみなさん)

 

「小さな頃から絵本を介して親子でふれあうことで、親子関係が豊かに育つとともに、本が好きなお子様になります。そして、子どもの読書習慣につながります。この読書推進活動を続けた先に、本の好きな子どもたちで図書館がいっぱいになってほしいですね。」(田村図書館長)

南房総市では、学習機会の「差」を埋め、「どこに行っても通用する学力」を育む施策に取り組んでいます。図書館は子どもたちの教育を育む原点、そして子育て・教育を支えていくサポーターとして、これからも更なる取組を推進していきます。

 

【関連リンク】

南房総市図書館

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