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南房総らしい子育ての一歩をここで。森のようちえんはっぴーの魅力

幼児期には自然にたくさん触れてほしい 、自然の中で子育てがしたい。そんな想いをもって移住を検討するご家族も多いのではないでしょうか。
南房総市には、同市の海も森もある豊かな自然環境を最大限に活かした、野外での活動をメインとした保育活動があります。
その名は「森のようちえんはっぴー」。
特徴的な野外保育の様子をご紹介します。

森のようちえんとは

そもそも、森のようちえんとは何でしょうか。
森のようちえんは、自然体験活動を基軸とした幼児教育活動の名称です。もともとは北欧諸国で始まったとされる教育活動ですが、日本でも、長野県をはじめさまざまな場所で展開されています。

富浦の海が良く見える場所で

 

共通しているのは自然活動がメインであることで、決まったカリキュラムなどはなく、地域それぞれの自然環境や事業者のスタイルを生かした活動が行われているのが特徴です。
森のようちえんはっぴーはNPO法人森のようちえんネットワーク連盟の会員で、各地の森のようちえんと連携を取りながらより充実した安全な野外活動を心がけています。

 

メインフィールドは大房岬自然公園

森のようちえんはっぴーのメインフィールドは、南房総市富浦エリアの海に突き出した岬全体が公園になっている大房岬(たいぶさみさき)自然公園

木漏れ日の中、自分の足でしっかり歩きます

 

森の中を散策できる起伏のある遊歩道が整備され、芝生広場や運動園地など数カ所の広場、浜辺や磯場、小さな川などを巡ることができる散策スポットとしても人気の場所です。自然のままの姿を残す場所も多く、昆虫や爬虫類、動物など小さな生き物との出会いや生命力の強い森の観察もでき、春の草花や夏の海、秋のドングリなど季節の移り変わりを体感することができます。

大きな木の下で思い思いに遊ぶ

 

このように、訪れる人すべてに日々違う自然の姿を感じさせてくれる大房岬自然公園は、多感な幼児期を過ごす森のようちえんはっぴーの子ども達にも大きな影響を与えてくれます。

 

森のようちえんはっぴーって?

森のようちえんの対象年齢は、通常クラスが3歳児~5歳児(入園年齢)の異年齢混合クラス、その下に2歳児クラスを設けています。

木のベンチに座って朝の会

 

南房総市内・近隣市内の公立幼稚園は2年保育ですが、森のようちえんはっぴーでは3年保育(下のクラスを入れると4年)を採用。各学年は7名程度を募集し、少人数での活動をしています。スタッフは4学年に対して6名。それぞれが責任と愛情をもって、子ども達に寄り添います。

何事にも興味津々な子どもたち

 

週5日(月~金)の活動で、保育時間は9時半(登園は9時~)から14時30分。活動場所へは基本的に保護者が送迎をおこないます。園舎はなく、現地集合現地解散となり、荒天の場合は屋内での活動をします。

雨の日の活動はレインコートで

 

メインの活動場所は大房岬自然公園ですが、それ以外にも、荒天時や屋内での創作活動、野外調理をする場合に使う一軒家「はっぴーはうす」、館山市の沖ノ島、さつまいもやソラマメを育てる館山市大神宮エリアの畑、有機農家さんにお世話になって田植えから稲刈りまで子どもたちが頑張る三芳地区の田んぼなどでも活動。保護者をはじめ、活動場所の管理などたくさんの協力者とともに活動しています。

力を合わせて田植え

 

森のようちえんはっぴーの保育

春は桜の下で新しい年度の始まりと新しい仲間を歓迎し、初夏には田植え、夏は海遊び、秋には育てた作物を収穫しその喜びを分かち合い、冬は冷たい風にも負けず外遊び。
といったように、南房総の四季を通じて自然とともに子どもたちを育む森のようちえんはっぴー。
いくつか、特徴的な保育内容をご紹介します。

 

・自然の中で幼児期の感性と身体を育む

木登りも楽しい

 

野外での活動時に、既成のおもちゃはありません。子ども達は日々変わる自然の中で、自分の頭で考え目で見て、手や足を使って毎日遊びを生み出し、全力で遊びます。また、自然の中は地形が一定ではありません。野外での移動は毎日自分の荷物の入ったリュックを背負って森の中を歩きます。スタッフの見守りの中、歩いたり走ったり、よじ登ったり飛び降りたり、いつの間にかバランス感覚や運動能力が育まれていきます。

 

・異年齢保育の子ども同士のかかわりあいから成長をうながす

異年齢でも仲良く一緒に

 

森のようちえんはっぴーは週1回の年長クラスの活動をのぞき、3学年一緒に活動します。幼児期に同世代・異世代の子どもとかかわることで、子どもたちの心は大きく成長します。喜びや悲しみの共有はもちろん、意見の食い違いなどの困難を自分たちの力で乗り越えることで、社会性を育み、人間関係を学びます。

手をつないで森を歩く

 

・食べることへの感謝

お母さんのにぎってくれたおむすび

 

森のようちえんはっぴーのお昼は「おむすび」持参です。おうちの人がにぎってくれたおむすびを自分の手で持って残さず食べることは、日本文化を感じるとともに作ってくれた人への感謝の気持ちを育みます。また、米作りや野菜作りを通じ、育てることの大変さや収穫の喜びを体感します。

 

・親子の絆を育む

お誕生日は切り株ケーキをお花で飾って

 

森のようちえんはっぴーでは、保育中には保護者が1名当番として参加します。1日の保育を通して、わが子の成長や子どもたちの関係性、スタッフの子どもへの寄り添い方などを感じることができます。我が子との共通の話題が増え、保護者を含めたはっぴーの仲間たちとの絆も深まり、より深い関係性を親子で一緒に築いていけるのです。

※毎日の保育の様子は、森のようちえんはっぴー公式ブログにて毎日更新されています。

 

森のようちえんはっぴーよりメッセージ

森のようちえんはっぴーでは、予測ができない自然の中で子どもが幼児期を過ごしています。
例えば、虫を事前に捕まえておいて見せることは簡単ですが、実際に自然の中で発見する喜びやそれにともなう好奇心にはつながりません。用意されたものではない不思議は、子どもにはとても刺激的で、行動意欲をかきたて、知識欲・探求心がぐんぐん育ちます。
そうすると、自分で考えて自分で行動できる大人になれると考えています。
また、心身の成長が急激な幼児期は、見たことのないものがまだまだたくさんあり、そこへの興味があふれるほどあります。なんにでも共感できる心が育っている途中に、自然の美しさや自然の音など、感動が強いものと出会い、五感で感じる豊かな体験を重ねることが大切だと考えています。

森のようちえんはっぴー代表 沼倉幸子さん

 

それから、異年齢保育による違う者同士が同じ時間を過ごすということがとても大切で、このような環境が他者への関心や思いやりなどの気持ちを育む大切な時間となります。
子どもたちの関わりをよく見ていると、自分勝手な振る舞いをしている子どもには、それを諭す子どもがいたり、困っている子どもには助ける子どもがいたり、小さな社会がしっかりと生きているのが分かるんですよ。
大人はできる限り見守り、危険が伴う場面や心が傷つくような状況と判断すれば、その場に介入し状況の整理や解決に向けて一緒に考えるようにしています。

喜怒哀楽をともに感じ過ごした時間はかけがえのない時間となり、子どもたちの絆の強さになります。はっぴーを卒園してそれぞれ離れた学校へ行ってからも子どもたちの交流は続いています。

 

森のようちえんはっぴーに参加するには

森のようちえんでは随時保育見学や体験を受け付けています。気になった方は森のようちえんはっぴーHP(https://morihappy.org/)より直接お問い合わせください。

なお、現在森のようちえんはっぴーは南房総市より「地域における小学校就学前の子どもを対象とした多様な集団活動事業の利用支援事業」対象施設に認定され、保育料金の補助を受けることが可能です。

子どもはもちろん保護者も一緒に、南房総らしい自然とともに成長できる森のようちえんはっぴーの保育。きっとかけがえのない時間になることでしょう。

森のようちえんはっぴーパンフレット(表面)

 

森のようちえんハッピーパンフレット(裏面)

 

【関連リンク】

森のようちえんはっぴーHP

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