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藁細工の大蛇

長者川橋付近の大蛇、「柴部落安泰」と札に書かれています(和田地区柴区・花園区境)

 

ちょうどこの時期、車で道路を走っていると大きな藁細工を見かけることがありませんか?

これは、地域によっては「道切り」、「辻切り」、「綱吊り」と呼ばれている魔除けの一種で、県内では富津市の大草鞋が有名。例年、丸山・和田地区では、集落の出入口に位置する道路沿いや橋の欄干などに、「大蛇」、「龍」、「草鞋」、「桟俵(さんだわら:米俵の両端の蓋)」などを吊り下げ厄除けを行っています。

大蛇・龍には病魔や邪鬼の調伏、大きな草鞋には巨人が住んでいる里、未完成の草鞋・桟俵には物も満足に作れない半端者たちの集落(だから疫病神は寄ってくるな!)の意があり、災いが地域に入り込むのを避け、安泰が続くよう願いが込められています。近年はコロナ終息祈願の意味合いが強いかもしれません。

行政区境の橋や、ガードレール、電柱等の構造物に設置されることが多く、中には非常に手の込んだものもありますので、丸山・和田地区を訪れた際はぜひ探してみてください!