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DEEP南房総!!花・鯨・温泉のふるさと納税魅力体験ツアーを開催しました!

千葉県南房総市では、「ふるさと納税を通して地域に関心を持っていただきたい」、「寄付者様と直接コミュニケーションを図りたい」という思いから、令和元年度より現地体験型ファンミーティングを行っています。
初回の開催以降は令和元年房総半島台風被災、新型コロナウイルス蔓延による外出自粛と4年間休止していましたが、令和5年度は9月の実施に引き続き、早春の観光ハイシーズンを楽しんでいただこうと第3回目を企画。

令和6年3月2日(土)、花摘み体験に懸念された天候にも恵まれ、ファンミーティングが開催されました。

当日は6組14人の参加者のみなさんをおもてなしするため、市役所スタッフも気合十分です。

27人乗りの中型バスで出発です!

道の駅とみうら枇杷倶楽部集合・出発(9:15)

今回のツアーは、東京湾側の富浦エリア道の駅とみうら枇杷倶楽部に集合・出発し、房総半島を太平洋側へ横断して千倉エリアへ、続いて海沿いを和田エリアに北上し、再び千倉エリアへ南下、最終的に富浦エリアへ戻って現地解散という行程で、ご参加いただいたみなさんには、テーマである花・鯨・温泉を満喫いただきます。

まもなく千田お花畑(道の駅ちくら・潮風王国)に到着です。

千田お花畑(道の駅ちくら・潮風王国)花摘み体験(9:55)

千倉エリアは海洋性気候で霜の降らない温暖な地域もあるため、露地花栽培が大正時代から盛んです。
昭和の頃から早春の観光花摘み目当てのお客様が増え出し、1月から満開となるお花畑は人気を博していました。しかし高齢化による花卉農家の減少に、令和元年の房総半島台風による被災、新型コロナウイルス蔓延による外出自粛がさらに拍車をかけ、休耕地が目立つようになってきました。
こうした観光花摘みの伝統を絶やしたくないという思いから、令和3年7月から令和4年3月までクラウドファンディングによる資金集めを実施。多くの共感を呼び、合計で2千万円を超えるご支援をいただきました。

現地へ到着後は、休耕地の活用やPRなど再生プロジェクトを進めている千田お花畑で鋏を持ってお花を摘む「花摘み園」方式をお楽しみいただきました。

お花畑の前で記念撮影。
体験や自由時間の前に撮影したほうがみなさん集まりやすかったですね汗

外房捕鯨株式会社鯨解体作業場見学(11:00)

続いて鯨パートです。
房総半島の捕鯨の歴史は約400年。江戸時代に南房総市に隣接する現鋸南町エリアで組織的捕鯨が興り、その後衰退するも明治時代に浸透した西洋式捕鯨法により再び隆盛し、隣接の現館山市エリアに拠点が誕生。以降南房総市白浜エリア、千倉エリアへと移り、現在では和田エリアの外房捕鯨株式会社が操業するのみとなります。
日本の沿岸捕鯨基地は、和歌山県太地町、宮城県石巻市、北海道網走市、そして南房総市和田漁港の4ケ所だけです。

毎年夏季の3ヶ月間(7~9月)にツチクジラが水揚げされる外房捕鯨鯨解体作業場を見学しました。
「夏季に南房総エリアに宿泊される方は、運が良ければ鯨が獲れて解体が見学できます。ただし作業開始は朝5時前後となりますので、早起きしましょう!」
市役所スタッフからの説明にみなさん興味津々でした。

道の駅和田浦WA・O!見学・ランチタイム(11:20)

次に道の駅和田浦WA・O!でランチタイムですが、その前にシロナガスクジラの骨格標本と鯨資料館を見学し道の駅スタッフさんからご説明をいただきました。
標本は全長約26m、現生の脊椎動物としては最大級のサイズにみなさん圧倒されました。また鯨資料館では、和田浦で水揚げされるツチクジラについて、頭部の形状が稲わらを叩く槌(つち)に似ているからとその名前の由来について学習しました。

道の駅での昼食は、やはり鯨料理が人気。
懐かしの鯨給食や、お刺身・竜田揚げ・カツを盛り込んだ特性くじら丼など多数の鯨料理に舌鼓を打ちました。
お昼はスタッフも同席させていただき、久々の鯨料理に満足です!

ハクダイ食品見学・鯨加工品試食(12:45)

鯨パート最後の見学先は、加工の現場です!
房州名物「くじらのたれ」を製造しているハクダイ食品さんにお邪魔しました。醤油ベースと塩ベースの2種類展開しているそうで、中でも人気なのは醤油ベースのたれだそうです。

試食では、分厚いソフトタイプのくじらのたれをご馳走になりました。
東京からお越しになられた鯨ファンの方からは、いつもハードタイプの鯨を細かく千切って食べているのでソフトタイプで分厚いくじらのたれは美味しくて印象的だったと感想をいただきました。

「くじらのたれはマヨネーズが大変合います。お酒のおつまみに最適ですよ!」
スタッフさんからの説明に、みなさんツアー中なのにお酒が欲しくなってしまいましたね笑

南房総市温泉組合温泉スタンド見学(13:45)

そして温泉パートです。
今回は、南房総市温泉組合が南房総温泉郷をPRするために2018年10月から掘削工事を始めて整備した温泉スタンドを見学しました。
温泉組合スタッフさんからは、
「千倉観光案内所で1コイン100円で購入できます。1コインで20リットル超の温泉が出てきますので、ポリタンクを持って給湯しにきてください。」
と説明があり、自宅でも試してみたいとの声が多くあがりました。

源泉やぐらの前でパシリ。
お車でお越しの際はぜひ給湯にお立ち寄りください!

ちくらつなぐホテル入浴体験(14:10)

ちくらつなぐホテルは東京学芸大学附属世田谷小学校の保養所「青山荘(せいざんそう)」を、卒業生がコンバージョンして再生したホテルです。
お風呂にも力を入れており、南房総温泉の源泉を活用しています。

いよいよ入浴体験。
月に1回は温泉スタンドで給湯するというコアな温泉ファンの市役所スタッフからは、
「南房総温泉はアルカリ性のため『美肌の湯』といわれています。主成分である塩化ナトリウムはじんわりと身体を温め、炭酸水素ナトリウムは重曹で、石鹸のような役割を果たし肌がツルツルになります。低張性で温泉成分が濃くないことから湯あたりをしづらい温泉です。また特徴的な淡黄色は、海藻や草木等の植物由来の地層成分が溶け込んだものだと考えられています。」
と説明がありました。入浴後には、
「帰りのバスでもまだ身体がポカポカでした。」
「南房総に温泉というイメージはあまりなかったが、新鮮な魚介類と温泉を楽しめるのは魅力。」
とみなさんお楽しみいただけたようです。

「みんなでお礼の品を考えよう」ワークショップ(14:45)

引き続きちくらつなぐホテルでワークショップを開催しました。
まず、「今日のツアーで楽しかったこと」を話し合っていただき、続いて「こんなお礼の品があったらおもしろい」を検討していただきました。
各班代表者の発表では、
「花摘みが初めての経験だったので興味深かった」
「普段聞けないようなくじらの話が伺え、工場見学もできて楽しかった」
「温泉スタンドで温泉を触れられて良かった、また千葉県で南房総市に一番源泉があることを知らなかった」
などツアーの感想をいただき、お礼の品では、
「観光のピーク(春季・夏季)に優先的に泊まれる宿泊券」
「サーフィンで来訪するので駐車場・シャワー利用券」
「今回のような現地ツアー」
と現地で体験できるお礼の品について多くご提案をいただきました。

みなさん議論と発表ありがとうございました!

道の駅とみうら枇杷倶楽部到着・解散(16:00)

ワークショップ終了後、千倉エリアから解散地の富浦エリアまで移動。道の駅とみうら枇杷倶楽部に到着後、みなさん高速バスや自家用車で帰路につかれました。
参加されたみなさんお疲れさまでした!!

地域の人たちも知らないような内容を深堀りするツアー「DEEP南房総」。如何でしたでしょうか?
計画から実際にツアーへ移行するとトラブルばかりで至らない点もあったかと思いますが、ご参加いただきありがとうございました!

今度は夏の海水浴場をテーマにツアー企画してみましょうか?
次回をお楽しみに!!