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2026.02.02
「森が教室」— 富山学園の南房総学特別編をレポート!

アメリカ発祥のアウトドアアクティビティ「ツリーイング」に挑戦する生徒たち
2026年1月16日(金)、大房岬自然公園を舞台に、富山学園の7年生(中1)・8年生(中2)が南房総学特別編として一日かけて自然体験を行いました。
「普段の学校生活では学べないことを自然の中で学んでほしい」という思いのもと、ツリーマスタークライミングアカデミーや大房岬自然の家の職員らの協力を得て、「ツリーイング」をはじめ、「樹木の伐採」や「かまどの補修」、「小屋の増築」、「薪作り」、「昼食の炊事」など、6つのグループに分かれて約40分ごとのローテーションで活動が行われました。
体験授業は9時頃から始まりましたが、私が取材に訪れたのは12時過ぎ。そのため、今回は午後の活動の様子を中心にレポートします!

しっかり腹ごしらえをした後、午後の活動スタート!
① ツリーイング
ツリーイングは、専用のロープと安全装備(ハーネス、ヘルメットなど)を使って木に登るアクティビティで、樹木医が樹上作業を安全に行うための技術をレクリエーション化したのが始まりです。自然との一体感を感じながら、自分の力で木に登ることで、達成感や自信が得られます。

フットループに足を入れて立ち上がり、ブレイクスという大きな結び目を上へスライドさせながら登っていく。
② かまどの補修
モルタルを練って耐火煉瓦を積み重ねたり、すき間を埋めたりしました。伝統的な日本の建築技術を学ぶもので、生徒たちは真剣な表情でかまどの補修を行っていました。

左官職人のように黙々と作業する生徒
③ 小屋の増築
移築されたバス待ち小屋を活用し、増築を予定していましたが、今回は基礎部分の仕上げを行いました。生徒たちは水平を測ったり、ノコギリや電動工具を使用して、実際の建築作業を体験しました。

真剣な眼差しで土台作りを行う。
④ 樹木の伐採
病気で枯れたマテバシイを安全のためや森の世代交代を促すために伐採しました。生徒たちはノコギリを使って枝を切ったり、木にロープをかけて引っ張ったり、伐採された木を運ぶ作業を行いました。

慣れた手つきで枝を落としていく。
⑤ 薪作り
伐採されたマテバシイの木を割って薪にする予定でしたが、伐採されたばかりの木は水分を多く含んでおり、固くて作業が難航しました。斧を使用する際は、保護メガネと下半身を保護する防護服を着用しましたが、想像以上に重い斧を扱うのは思った以上に難しく、まっすぐに振り下ろすのが大変でした。

安全第一に、しっかり足を開いて、ひざを曲げて斧を振り下ろす。
⑥ 昼食の炊事
午前中は米とぎや火おこし、みそ汁作りなどを行いましたが、午後は食事の後片付け。米を炊いた羽釜やみそ汁鍋、せいろ、BBQで使用した網などを洗ったり、炭の片付けやかまどの清掃などを行いました。

感謝を込めてきれいに水洗い
それぞれの班がすべての活動を体験した15時頃に活動は終了。その後は、使用した道具や伐採した木々など、みんなで片付けを行いました。

先生と生徒が力を合わせて大きな木を運ぶ。
そして最後は大房岬自然の家に移動し、振り返りとして、各班の代表者が当日の体験を通して感じたことや学んだことを発表しました。

振り返りの時間では、体験から学んだことを言語化し、学びを深めました。
生徒の一人に特に印象的だった活動について話を聞きました。
「ツリーイングが特に印象に残っています。ロープを使って、短時間で高いところに登ることができて、『すごい!』と思いました。高いところから見下ろすと、不思議な感覚がありました。てっぺんまで登るのは少し疲れたけど、とても楽しかったです」
「昔の人たちは、暮らしの中にこうした自然との付き合いがあり、今回体験したような内容はほとんどの人ができたと聞きました。便利になることもよいけれど、昔の知恵や技をこれからも大切にしたいです」
今回、大房岬自然公園で行われた富山学園南房総学特別編。森のアクテビティや自然環境を活用した一連の流れを体験することにより、一日を通して「生きる力」の基礎を育む貴重な経験となったのではないかと思います。この活動を通して得られたものを、今後さまざまな場面で活かしていくことを期待しています。
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