News

安房医療福祉専門学校 南房総校のオープンキャンパスに行ってきました!

実践的な介護を学び「介護福祉士」を目指す南房総校の学生と学生食堂「花カフェ」のスタッフたち。学生の多くはベトナム、インドネシア、ネパール、フィリピン、スリランカからの留学生

 

2024年4月、南房総市の旧嶺南中学校和田校舎を利用して開校した「安房医療福祉専門学校 南房総校」。同校では介護福祉学科と日本語学科を開設しており、現在、2年生10人、1年生33人が在籍しています。その多くは外国人留学生です。
学校は、地域の子育て・教育・医療・介護・福祉サービスの充実を目指す社会福祉法人「太陽会」によって運営されています。

今回は、外国人留学生を受け入れ、グローバルな多様性社会を目指す同校のオープンキャンパスに参加し、学校の様子や学生たちの活動を取材してきました!

 

楽しいイベントが盛りだくさん!オープンキャンパス

オープンキャンパスは2025年10月25日(土)に開催されました。

旧嶺南中学校和田校舎を利用して開校した「安房医療福祉専門学校 南房総校」

手作りのウェルカムボードで心を込めてお出迎え

 

最初に見学したのは、1階にある学生食堂「花カフェ」。平日には一般の方も利用できるこのカフェは、太陽会グループの障害福祉サービス事業所(就労継続支援B型)「らんまん」が運営しています。学生たちは普段から食堂として「花カフェ」を利用し、個性を活かして働くスタッフと日常的に交流を深めています。

学生食堂「花カフェ」。営業時間11:30~15:30 (ランチ 11:30~14:00)。平日には一般客の利用可。無料Wi-Fiあり

「花カフェ」を運営する障害福祉サービス事業所らんまん 和田事業所

 

次は、2階の日本語学科の教室を見学。日本語学科では、基礎的な日本語を身につけた留学生が入学し、その後、介護福祉学科に進学することを前提に授業が行われています。進学後も、日本語学科の教員がサポートを行い、日本語力を向上させながら学べる体制が整っています。

続いて、介護福祉学科が実習で利用する調理設備や入浴設備を見学。

調理設備は旧嶺南中時代の調理実習室を活用

実践的に学べる入浴設備

 

そして最後はオープンキャンパスのメイン会場である3階へ。ここでは入学希望者向けの学校説明会や普段座学を行う教室の見学、介護体験が行われました。

介護福祉学科(2年制)の説明会の様子

介護福祉学科の座学を行う教室。同教室の空調設備と電子黒板は南房総市のクラウドファンディング型ふるさと納税の寄附金が活用されています。

車椅子に乗り、介助される側を体験

アイマスクを着用し、 視覚に障害がある方のサポートの大切さを実感

3階の教室からは美しい海が望めます!

 

この日は、地域住民と学生が交流できる米粒アートやコースター作りのワークショップ、インドネシアとネパールの学生による民族舞踊、バルーンアート、花カフェの模擬店など、参加者が楽しめる様々なイベントが開催されました。

米粒アートのワークショップ

コースター作りのワークショップ

花カフェの模擬店

インドネシアの民族舞踊

ネパールの民族舞踊

ネパールの民族舞踊

ネパールの民族舞踊

 

地元出身の日本人学生にインタビュー

現在、介護福祉学科の唯一の日本人でもある地元出身の学生に話を聞きました。

「私は子どもの頃、近所のおじいちゃんやおばあちゃんにお世話になり、その恩返しをしたいという思いから、介護を学ぶためにこの学校に進学しました。実際にお年寄りと接してみると、日本ならではの知識や新しい発見があり、会話の練習にもなります。人生の先輩として、年長者から学ぶべきことがたくさんあると感じています」

留学生が多いことに最初は不安もあったそうですが、「留学生は日本語が上手で、楽しい学校生活を送っています」と話してくれました。

「人生の先輩に恩返しがしたい」と笑顔で話す介護福祉学科の1年生

 

“地域を支える介護の力”ついて副学校長にインタビュー

安房医療福祉専門学校 南房総校で副学校長を務める池田敦史先生にお話を伺いました。

「介護は地域のインフラだと考えています。介護施設がなくなると、人口減少が加速し、地域が成り立たなくなってしまいます。当校では、地域の生活を支えつつ、介護分野で働く人材の確保を目指しています。留学生は優秀な学生が多いですが、経済的に大学進学が難しい場合があります。そのため、『介護の仕事をしたい』という夢を持つ学生に対して、経済的支援を行う制度を設けています」

「また、介護職は体力勝負と思われがちですが、私たちが重視しているのは予防です。健康で長生きするためには、リハビリとの連携が重要です。今後もグローバルに学生を募集し、世界中の人々と一緒に学んでいきたいと思っています。卒業生も増えてくるので、今後は就職先も広げていきたいです」

「社会人やサーフィン好きな方もぜひチャレンジしてほしい」と話す副学校長の池田敦史先生

 

南房総で叶える「学び」と「しごと」

今回、初めてオープンキャンパスに参加しましたが、学生たちのお日さまのように明るい笑顔がとても印象的でした。そして、学生と教員の距離が近く、和気あいあいとした雰囲気の中で信頼関係が築かれており、障害福祉サービス事業所「らんまん」や地域との交流を通じて、実践的に学びやすい環境が整っていると感じました。

南房総地域で唯一、介護福祉士を目指す方への専門的な学びを提供している安房医療福祉専門学校 南房総校。社会に必要な人材を育てる同校では、「介護職に興味がある」「南房総が好き」といった方を募集しています。

ご興味がある方は、ぜひオープンキャンパスや「花カフェ」に足を運んでみてください!

安房医療福祉専門学校 南房総校ホームページ

キャンパスライフ

花カフェ(らんまん)

 

社会福祉法人 太陽会では、介護職をはじめとするさまざまな職種の職員を募集しています。詳しくは太陽会ホームページをご覧ください!

社会福祉法人 太陽会ホームページ

 

バルーンアートを楽しむ学生たち

学生と一緒にバルーンアートを楽しむ池田先生

 

【関連リンク】

廃校を再生し誕生した専門学校の学習環境を整えて高齢化社会の未来を変えたい!~介護福祉士養成学校の学習環境改善プロジェクト(※現在このプロジェクトは終了しています。)