
今回のイベント会場。原岡海岸にある「SUP&DINING KUPONO」
2023年5月20日(土)SNSで人気の原岡海岸で、SUP×シーカヤック×BBQを組み合わせた「アウトドア婚活イベントin南房総♥」が初開催されました。
イベントの開催場所は、原岡海岸の「SUP&DINING KUPONO」。目の前に海が広がる絶景のロケーションです。前々日くらいまで雨の予報でしたが、お天気は徐々に回復。少し風は吹いていましたが、上着要らずの気持ちの良い天気に恵まれました。当日の参加者は男性12名、女性12名、合計24名。ほとんどが地元の方でしたが、中には東京、埼玉からの参加者もいました。
イベントは13:00開始。12:30頃から続々と参加者の方が集まってきました。受付後は、各自ウェットスーツなどに着替えて、目の前の海岸を見ながら開始を待ちます。友達同士で参加された方も何組かいましたが、一人で参加された方や今回がマリンアクティビティ初体験という方など、皆さん少し緊張の面持ちで海を眺めていました。

心地よい風を感じられるテラス席。参加者にはプロフィールが配られました

天気が良ければ富士山や三浦半島も望める絶景のロケーション
13:15頃海岸へ移動。受付で番号を割り振られた参加者たちは、奇数と偶数でそれぞれ「SUP」と「シーカヤック」に分かれます。その後は緊張と身体をほぐすため、みんなで準備運動。インストラクターを見本にパドルを使いながら身体をストレッチしていきます。

パドルを使って入念にストレッチを行う参加者たち
身体が温まり、少し緊張がほぐれたところでスタッフの紹介。まずは今回のイベント主催者である「SUP&DINING KUPONO」今野さん、シーカヤック「パドリング アーキペラゴ」嶋﨑さん、BBQ会場「大人のキャンプby the sea」村松さんご夫妻による挨拶が行われました。その他SUPとシーカヤックのスタッフ紹介もありました。

挨拶を行う主催者&スタッフ
続いて参加者の自己紹介。「固くなった心の氷を溶かしましょう!」ということで、自己紹介を兼ねたミニゲームでアイスブレイク。各自がカードを持って、男女問わず参加者全員とそれぞれ挨拶を交わしていきます。
「せーの!」で見せ合ったカードで同じ柄を先に見つけたほうが勝ち。慣れてくると徐々に笑顔が見えてきました。

複数のイラストが描かれたカード。相手のカードにもどれか一つ同じイラストが描かれています
自己紹介が終わった後は、再度SUPとシーカヤックに分かれ、マリンアクティビティに必須のライフジャケットを着用。体にフィットするようインストラクターがしっかり確認を行いました。続いてアクティビティの説明。
<SUP>
まずは使用するパドルの長さを調節します。片手を上に伸ばした状態で持ち手をつかめるのが丁度良い長さとのこと。次は道具と漕ぎ方の説明。漕ぐ時はパドルの真ん中辺りとグリップ部分を持ち、先端のブレード(羽根)と呼ばれる部分の表面をしっかり水の中へ入れて漕ぎます。砂浜で漕ぎ方、方向転換、回転、止まり方の練習をしたら、今度はボードに乗る時や立つ時のポジション、海に落ちた場合の対処方法について習います。最後に、ボードと身体をつなぐリーシュコードを足首に着け準備完了。
<シーカヤック>
今回使用するシーカヤックは2人乗り用。初心者向けで風の影響を受けにくい幅が広い仕様です。両端にブレード(羽根)のついたダブルブレード・パドルを使用し、真ん中を起点にひじが90度になるように握ります。陸上でボートへの乗り方やパドルの漕ぎ方・止まり方のレクチャーを受けます。男女ペアに分かれ男性のエスコートで女性からボートに乗り込みます。お尻から座って乗り、腰を立てるように座ります。足を踏み込めるぐらいの位置に置いたら準備完了。
いよいよ海へ出発。先に準備ができたSUPチームから海へ入ります。参加者の中には経験豊富な人もいたので、分担して初心者をサポートします。初心者の人は座って漕ぎながら、インストラクターの後について沖へ向かいます。

先に出発するSUPチーム。緊張した様子の参加者も
続いてカヤックチームも出発。カヤックはほとんどの方が初心者でしたが「一度やってみたかったです」という人が多く、怖がる様子もなくスムーズに出発していました。カヤックは息を合わせるのが大事。2人で声を掛け合いながら頑張って漕いでいく様子が見られました。

嶋﨑さんのサポートでカヤックチームも出発
両チームとも沖へ着くと、少し散策。沖は比較的波も穏やかでSUP初心者の方も頑張って立漕ぎにチャレンジしていました。散策を楽しんだ後は、今野さんの指示で浜を目指します。戻ってくるカヤックチームの中には、息ぴったりに漕いでいるペアも見られました。
戻ってきた参加者に話を聞くと「今回初めてSUPをやりました。何回も海の中へ落ちましたが楽しかったです」「初めてカヤックに乗りましたが、漕ぐのに必死であまり会話はできませんでした」などそれぞれ感想を教えてくれました。
休憩をはさみ、今度はSUPとカヤックでチームを入れ替えて挑戦。少し海にも慣れたところで、参加者同士会話が弾む様子も見られました。

SUPとカヤックでチームを入れ替えて挑戦
先ほどと同じように、沖へ向かっていきます。SUPは風の影響を受けやすいため、初心者の中には苦戦する姿も見られましたが、そこはインストラクターがしっかりサポート。そして主催者の今野さんからは風に流されないよう指示がありました。
今野さんによると「原岡の海では風の速さが3段階くらい違うことがあります。SUPにとって一番心配なのが風なので、常に気をつけています」と話してくれました。沖での散策を楽しんだ後は、今野さんの指示で両チームとも浜へ向かいます。

風向きやコースについて綿密に打ち合わせをするスタッフ
SUPとカヤック両方体験した参加者に話を聞くと「両方とも楽しかったです」「SUPは立つのが難しかったです」「カヤックを漕いで腕がパンパン」といった声が聞かれました。
少し休憩をはさんだ後、最後はSUPかシーカヤックどちらか好きなほうを選んでチャレンジできることに。この日はSUPが大人気。初心者の方も最後にはほとんどの人が立てるようになっていました。疲れた人は浜辺で海を眺めながら、他の参加者が楽しむ様子を見守っていました。

それぞれSUPとシーカヤックを楽しんでいました
15:30過ぎ、先に女性陣から着替えに入ります。その間、男性陣は片付けを手伝うなどしていました。そして着替えが終了した人から、近くのBBQ会場「大人のキャンプ場」へ向かいます。

多田良北浜海岸にある「大人のキャンプ by the sea」。通常はソロキャンプ場
17:00過ぎ、予定より早く着替え・移動が終了したので、いよいよBBQの始まりです。3テーブルに分かれ、男女交互に座ります。飲み物とBBQの準備も整いました。全員が席に着いたところで「乾杯!」。
その後主催者の今野さんからBBQのタイムスケジュールについて説明がありました。「19:30までBBQ&フリータイム。会場の奥にカップルシートも用意したので、ぜひそちらもご利用ください!19:30からは皆さん全員にマッチングシートへ名前を記入してもらいます。20:00にカップル発表。見事マッチングが成立したら、ハートのイルミネーションに鍵をかけてもらいます」

3区画用意したカップルシート
今野さんのお話の後は、テーブルごとにBBQスタート。運動後とあって皆さんお腹がペコペコ。肉や野菜を焼き始めると、会場には食欲をそそる匂いが立ち込めました。最初は緊張した様子の参加者たちでしたが、テーブルを囲むうちに徐々に打ち解けてきました。
途中全員との会話を楽しんでほしいということから、席替えも実施。他の婚活イベントでは男性が席を移動するスタイルが多いそうですが、今回は女性が席を移動します。この日はアルコールはなしでしたが、時間が経つにつれ会話も弾んでいました。
そして日没とともにイルミネーションも点灯。会場はロマンチックな雰囲気に。

立ち上る煙が食欲をそそります

イルミネーションが点灯し会場を盛り上げます
18:45、テーブルごとに盛り上がっていましたが、なかなかカップルシートを利用する参加者が現れず。
ここでお節介タイム!!
「大人のキャンプ場」を運営する村松さんの奥様が参加者へ声をかけて、気になる相手を聞き出します。聞き出したら強制的にカップルシートへというお節介。最初は恥ずかしがっていた参加者も、お母さんのような村松さんのお節介に助けられ、カップルシートへ。
周りを気にせず2人でゆっくり話しができる機会とあって、予想以上に会話を楽しむカップルも。3区画用意してあったカップルシートは順番待ちが出るほど好評。楽しい時間はあっという間に過ぎました。
19:30、いよいよマッチングタイムです。参加者一人ひとりにシートが配られました。マッチングシートは気になる相手3名の名前が書けるようになっています。名前を間違えないよう、参加者たちは真剣な眼差しでマッチングシートに相手の名前を記入します。

マッチングシート。気になる相手3名の名前が書けるようになっています
マッチングシートへの記入が終わり、ひと段落したところで、BBQ最後の焼きそばが登場。イベントも終盤に差し掛かり、皆さん和気あいあいとBBQを楽しんでいました。
そして20:00、ついにカップル発表の時です。
参加者はもちろん、見守るスタッフも緊張の瞬間です。主催者の今野さんがカップルの名前を読み上げていきます。
なんと6組のカップルが誕生しました!
会場からは拍手と「おめでとう」の声が。そしてスタッフはロマンチックな音楽でその場をさらに盛り上げます。マッチングが成立したカップルは檀上に上がり、鍵に名前を書いていきます。その後ハートのイルミネーションへ二人で鍵をかけました。

この日誕生した6組のカップルが鍵をかけました
20:30、多くのカップルが誕生したところで、イベント終了の時間です。成立したカップルから退場していきます。
残念ながらカップルになれなかった人たちからも「楽しかった。また来たいです」「女子同士でも仲良くなったので、今度女子会をやろうと思います」とお話いただきました。
イベント終了後、主催者の今野さんにお話を伺うと、
「今回は、自分が過去に参加してきた婚活イベントの経験を踏まえて企画しました。参加者がその時だけを楽しむイベントではなく、真剣に婚活に向き合ってほしいという思いで、飲み物もアルコールなしのソフトドリンクのみにしました。参加者の人となりを知ってもらうために、主催者としてあえて盛り上げるようなこともしませんでした。他の婚活イベントは2~3時間というのが多いですが、大人数で少ない時間だと何も分からないです。今回のように一緒にアウトドア体験を楽しみ、少ない人数で長時間共に過ごすというのが大事だと思います。マリンアクティビティを通して南房総の良さも改めて知ってもらうこともできたので、とても良いイベントになったと思います。今日は6組のカップルが誕生して本当に嬉しいです」と話してくださいました。
すでに「次回参加したい」と要望のあるアウトドア婚活イベントin南房総♥。次回日程が決まり次第、本サイトでもご案内してまいります。お楽しみに!!

イベントスタッフ一同。引き続き応援してまいります!

この日原岡桟橋から見えた夕日。左手には富士山も見えました
【関連リンク】

富浦地区原岡桟橋から望む富士山
日本国内には、名だたる山々があります。
最高峰の富士山(3,776m)をはじめ、北岳(3,193m)、奥穂高岳(3,190m)と続き、主峰だけとするのか、いや、前衛峰や衛星峰を含めるのかと定義づけによっては、3,000m峰は合計で21座とも27座ともいわれてます。ちなみに国内登山最難関といわれる剱岳は2,999m。この近辺の標高は、錚々たる山々が連なります。
それでは千葉県はどうでしょうか?
実は県内には500mを超える山は一つもありません。しかし、何と千葉県最高峰の山が南房総市内にあります。
みなさんはご存知でしょうか?そう、愛宕山です!
愛宕山とは

和田地区花嫁街道第三展望台から眺める房総の山々、愛宕山は山頂近辺のレーダードームが目印
南房総市の丸山地区北側と鴨川市市境近辺に位置する愛宕山は、標高408.2mで、航空自衛隊峯岡山分屯基地の敷地内に山頂を有する山です。
724年に行基菩薩が山に入り主となったとされ、その後1000年経過し、1720年の夏、長く続く日照りを解消するべく雨乞い祈願のため、山頂から100mほど南側の場所に石宮が造営されました。1738年には、嶺岡牧御馬方斉藤三右衛門の命により拝殿が、その後1742年には五輪塔が建立されました。この神社の主祭神は「軻遇突智命(かぐつちのみこと)」、愛宕神社として多くの方に親しまれています。
航空自衛隊峯岡山分屯基地
終戦後間もない1950年に朝鮮戦争が勃発、国際情勢が再び緊張状態となった中、翌年1951年には日米安全保障条約が調印され、国防問題は重要課題として位置づけられました。
これを機会に、首都防衛の要衝である千葉県最高峰の愛宕山へレーダー基地の建設が、1953年6月米軍により開始され、翌年1954年1月から運用開始。1960年には、米軍から自衛隊に基地が移管し、翌年1961年7月に航空自衛隊第44警戒群、峯岡山分屯基地と改称されました。
本基地の主な任務は、航空警戒管制業務で、山頂に設置されたレーダーを用い、日本の領空に接近する外国航空機の発見と、領空侵犯機に対する自衛隊戦闘機の誘導等を行います。
以上が、火伏の神様が鎮座する愛宕山に、国防基地が設置された経緯です。
愛宕山に登ろう!

国道410号を左折し防衛省管理道路を進みます
さて、千葉県最高峰の愛宕山です。
峯岡山分屯基地の次のサイトに案内されているように、見学予定日の2週間前までに電話にて事前予約をする必要があります。予約後、「三角点見学申請書」、「三角点見学名簿」を提出。自家用車で基地まで向かう場合は、あらかじめ「車種」、「車色」、「車のナンバー」を伝えます。見学当日は顔写真付の身分証明書を携行ください。
ここ数年は新型コロナウイルス感染症への対応から、山頂見学は延期されていましたが、令和4年12月1日より再開。実は私自身、南房総の山々は相当数アタックしているものの、愛宕山だけは登った経験がないため、今回は愛宕山登山と、航空自衛隊峯岡山分屯基地についてレポートしてみたいと思います。
峯岡山分屯基地まで

この看板が左折ポイント
取材当日の4月26日(火)はあいにくの雨。ここ数日天候に恵まれていたのに、この日だけ雨(ちなみに翌日は快晴でした・・・)。さきに愛宕神社の歴史で触れた雨乞いのご利益からでしょうか?
ここは、近代アウトドアウェアの機能性・快適性を実感するための絶好の機会とし、ポジティブに捉えていきましょう!
目的地は峯岡山分屯基地です。
基地までのルートは、国道410号線を南側から北側に向けて走る場合は、日本酪農発祥の地である「酪農のさと」を通過後、左へ分岐する防衛省管理道路に案内看板が設置されています。ここを左折して3kmほど進む(途中分岐で左折)と到着です。

整備された管理道路を約3km進みます
峯岡山分屯基地入門ゲート

警備犬のユウ号、今回は不在だったユーリ号と交代で警備します
入場ゲート前に到着。
車を停車し、警衛所の隊員さんに事前申請をした愛宕山三角点の見学に来たと伝えると、駐車場まで案内していただきました。
ゲートでは、警備犬の『ユウ号』が迎えてくれました。外部の人間が入門すると吠えるよう訓練されており、当然ながら、近づいた私も吠えられます。うーん、仕事に忠実でお利口だ!
車両を駐車場に停めて下車し、身分証明書を提示します。その際、写真撮影は基地施設が写りこまないよう諸注意を受けますので、みなさんもご留意ください!
ご案内いただく隊員さんは

愛宕山三角点見学は基地隊員さんが同行
今回の取材でご対応いただいた隊員さんは、広報担当の2等空尉 細田 拓郎さん(左)、3等空曹 恒松 賢さん(右)のお二人。
コロナが収束する中、再開した三角点見学についてお聞きしました。
「三角点見学は、コロナ禍でしばらく休止していましたが、令和4年12月から再開しています。週末を中心に人気があり、定員20名に達することも。12月の見学再開から3月末までの期間は、600名を超えるお申込みをいただきました。」
かなり人気がありますね!見学に参加される方たちの傾向を伺うと、
「比較的年配の方が多いです。中には全国47都道府県の最高峰を全て踏破される方もおり、遠方から見学日を指定していらっしゃることから、多少の雨でもご要望に応じて三角点見学は実施しています。」
今回の取材は荒天でしたが、このような中快く受け入れていただき、大変感謝です!
愛宕神社

この石段の先に愛宕神社があります
駐車場から石段を登ると基地内の基地内管理道路に合流、この道路を渡ると愛宕神社です。
鳥居をくぐって石段を登りきると石宮が鎮座しています。境内は歴史を重ねた厳かな空気感がありました。

雨の日は滑りやすいのでご注意を
「元々は、愛宕神社から愛宕山三角点まで登山道が整備されていましたが、令和元年房総半島台風による被災で登山道が荒れてしまったため、現在は迂回路を整備しています。本日は雨で足元が大変滑りやすくなっていますので、十分お気を付けください。」
房総半島に甚大な被害をもたらした4年前の台風の爪痕は、いまだに里山の至るところに残っています。
愛宕山山頂

基地駐車場から近距離に愛宕山三角点(山頂)があります
愛宕神社を迂回し、基地の隊員さんが整備した短管パイプの階段、登山道を登ると愛宕山山頂の三角点に到着。基地内の駐車場を下車してから、徒歩5分ほどの驚くべき近距離です!
「千葉県最高峰愛宕山三角点四〇八.二米」

山頂到達の記念にパシリ
山頂道標!確かに三角点もありますし、この地点が愛宕山の山頂です!
千葉県最高峰の登頂記念に撮影。同行いただいたお二人も気さくに応じてくださいました。
睨空台(げいくうだい)

霧のため何も見えず
三角点から来た道を戻り、短管パイプの階段を下りずにそのまま進むと、絶好の展望スポット「睨空台」へ。ここは隊員のみなさんが綺麗に整備してくださった広場で、天気が良ければゴロゴロと転がりたい衝動に襲われそうです。
「睨空台からは千葉県の観光スポットであるマザー牧場、東京湾観音(富津市)、鋸山(富津市・鋸南町)、そして大山千枚田(鴨川市)が望めます。一番綺麗に見晴らせるのは空気の冴えた冬場で、富士山も良く見えますよ!」
取材の日は霧が濃く全く房総の山々を眺めることができませんでしたが、晴れた日は次の写真のように素晴らしい展望をお楽しみいただけます。
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気象条件に恵まれると見事な富士山が
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手前に大山千枚田、奥に東京湾観音が見えます
登頂記念証

実は登頂記念証に載っている「からっと隊長」には様々なバージョンが・・・
おおむね一時間ほどの三角点見学を終了すると、何と、千葉県最高峰登頂記念証をいただきました!
私は今年度127番目の登山者でした。4月に入ってこんなに登山者がいるんですね!
記念証には、峯岡山分屯基地TwitterのQRコードと、ジェット機に乗った鳥のマスコットキャラが載っています。
「このキャラは、空自空上げ普及させ隊隊長『からっと隊長』です。自衛隊では海上自衛隊が毎週金曜日にカレーを食べる習慣が有名ですが、航空自衛隊も隊員の食育に乗り出すべく組織に根付いたメニューを開発しました。それが鶏の唐揚げで、航空自衛隊全体でより上を目指すことを意味する『空自空上げ』と名付けられ、峯岡山分屯基地では毎月月末の金曜日に空自空上げを食べる習慣があります。」
なるほど。唐揚げなだけにフライデーですか、うまいこと考えましたね。
航空自衛隊スペシャルコンテンツページでは、全国の空自基地に根付いた空自空上げレシピが掲載されています。空自ファン、唐揚げファンのみなさまは是非ご覧ください!
これで、今回の取材レポートを終わります。千葉県最高峰愛宕山、そして航空自衛隊峯岡山分屯基地、いかがでしたでしょうか?

ご同行いただきありがとうございました!
愛宕山は山頂が航空自衛隊の防空レーダー基地の中にあるため、各47都道府県最高峰の山のうち、最下位の標高でありながら、「低山で登りやすくも最も登りづらい山」といわれています。
その由縁、しっかり検証してきました!
また私自身、市内の消防団に所属して在籍17年目、慣れによる緊張感の欠如を日々自覚しているところでありますが、隊員のお二人の振る舞いからは改めて規律ある行動を再認識させていただき大変勉強になりました。荒天の中、暖かく取材を迎え入れてくださりありがとうございました!
次回は、良く晴れた日に空自空上げを取材させてください!!

緑のハーモニーが美しい南房総の山々。鮮やかに彩るのが若葉を携えたマテバシイ
4月下旬から6月にかけて、南房総は新緑がまぶしい季節を迎えます。そして山々を見ていると、鮮やかな黄緑色が目に飛び込んできます。この鮮やかな黄緑色の多くがマテバシイです。新緑の時季に一斉に新芽を伸ばし、花を咲かせます。

マテバシイの新芽が勢いよく伸びています
マテバシイはブナ科マテバシイ属の常緑広葉樹で、南房総は全国でも珍しくマテバシイが多く分布しています。千葉県ではマテバシイのことを「トウジイ」「トウジ」「トウジュ」と呼びますが、「トウ」は中国の「唐」を表し、「外国から来た」「大きい」などの意味があります。実際、マテバシイの葉やドングリは他の椎の葉やドングリに比べるとかなり大きいのが特徴です。
マテバシイは樹が丈夫で生長が早く、乾燥・多湿にも耐え、潮風にも強いという特徴がありますが、南房総に多く分布しているのは理由があります。
元々は九州南部から南西諸島に自生する日本固有の種ですが、南房総では明治時代以降、アサクサノリを養殖するための木ヒビ(※1)や家庭用・水産加工用の薪炭材、特産品のビワなどを守る防風林や境界林、漁船の船尾や船を引き上げる際の枕木の材料などに利用するために大量に植林されたと考えられています。

群生するマテバシイ(和田地区・花嫁街道)
大房岬自然公園にもマテバシイが群生していますが、これは大房岬に軍の要塞施設が建設された時に、葉が良く茂るため遮音性が高く、目隠しにも最適なため、要塞の周囲に植林されたと思われます。
またマテバシイは漢字で「馬刀葉椎」や「全手葉椎」と書きますが、名前の由来には諸説あります。
① 大きなドングリは、しばらく待てば、シイの実のように美味しくなるから
② 葉やドングリが「マテガイ」という細長い二枚貝の形に似ているから
③ 手のひらを広げたような葉のつき方をしているから
などがありますが、どれも真偽は不明です。
太陽の光を受けて、黄金色にも輝くマテバシイ。マテバシイの歩んだ歴史とともに、南房総の新緑を肌で感じてみてはいかがでしょうか。

太陽の光を受けて黄金色に輝くマテバシイ
※1…海苔を付着させるために海中に立てた枝つきの木のこと。
【関連リンク】
・南房総いいとこどり 南房総富浦総合ガイド資料集「大房の樹木 マテバシイ」
・南房総市移住定住情報サイト トピックス「新緑の低名山が魅力です」
令和6年4月採用の南房総市職員を募集します。
1. 募集人数
保育教諭職1人、保健師職2人
2.試験日
令和5年7月9日(日)
3.申込期間
令和5年5月17日(水)~5月31日(水)まで
4.お問い合わせ
南房総市総務部総務課(℡0470-33-1025)
詳しくは[令和5年7月9日試験実施]南房総市職員の募集についてをご覧ください。

見事な峰走りです(北峰から望む伊予ヶ岳)
「山高きがゆえに貴からず、樹あるを持って貴しとなす」
往年の低名山ブームで良く聞くフレーズではないでしょうか?
平安後期から明治初期までの間、寺子屋の教科書として活用された「実語教」に記された教訓で、本当の価値は見かけだけで決まるものではなく、実質が伴ってこそ貴ばれるという意味です。
実は南房総市、千葉県の低名山を擁する房総丘陵の名だたる山々を有し、特に新緑のシーズンは山岳アクティビティがオススメなんです!

独特なフォルムの富山(左)と伊予ヶ岳(右)、東京湾の先には富士山を望む
今回は、上記の教訓を体現した山々の見どころについて書きたいと思います!
伊予ヶ岳(関東百名山)
「房総のマッターホルン」といわれ、市内の山々では名実ともに一番人気の山です。
房総半島は四国と縁が深く、館山市南端エリアにかつて阿波忌部氏が東遷したという話は有名。伊予ヶ岳は、そのフォルムが愛媛県を代表する山、石鎚山に大変似ていることから、「伊予の大岳」という石鎚山の別称から、「伊予ヶ岳」と名付けられたそうです。

伊予ヶ岳のフォルム

神社の背後に佇む伊予ヶ岳
主要な登山道ルートは、麓に鎮座する平群天神社から山頂まで登る天神社ルート。境内の中にある登山者用の駐車場と公衆トイレをご活用ください。
平群天神社は、主祭神を「菅原道真公」とし、その他「木花咲弥姫命(このはなのさくやびめのみこと)」、「天照大神(あまてらすおおみかみ)」、「建御名方神(たけみなかた)」を配祀しているため、御利益としては、「学業成就」、「安産や子育て」、「開拓前進」、「必勝祈願」、そして「交通安全(安全登山)」がありますので、登山前には是非参拝をされるといいでしょう!
緑に囲まれた急登を30~40分ほど登ると、「肩」と呼ばれる東屋が設置されたエリアに到着します。

ロープ場、鎖場はスリル満点
ハイキングコースはここまでとなり、この先はロープや鎖が張り巡らされた岩場、手を使って攀じ登る伊予ヶ岳の核心部分です。登山の経験や装備が不十分な方、体力に自信のない方、小さなお子様はこれより先は通行を見合わせた方がいいでしょう。

南峰からは富山を望めます
岩場を最後まで進むと、平群天神社から見上げた岩場、360°の大パノラマを堪能できる伊予ケ岳南峰に立つことができます。また、徒歩で数分先には伊予ヶ岳北峰があり、北峰からは雄大な南峰の姿を眺めることができますので、お見逃しなく!
このアタックは下山まで合計2時間程度所要します。
富山(関東百名山)
富山(「とみさん」と読みます)は、伊予ヶ岳と同様に独特な山相を持っており、双耳峰が美しい、歴史と伝説が共存する山です。
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ツインピークが美しい
推奨ルートは富山地区合戸の福満寺からアタックする福満寺ルート。公衆トイレは登山口の福満寺脇に、無料駐車場は県道258号線を海側へ数百メートルほど進んだ市立富山学園下に設置されています。

北峰まであと少し
登山を開始し、7合目までは比較的緩やかな傾斜が続きますが、これ以降は急登となります。
急登を登りきると南峰に至り、石段をさらに登ると観音堂に到着。石段を下りて尾根道を進んでいくと、北峰に取りつくことができますが、その途中の鞍部に設置された東屋からは、岩井海岸(東京湾)の見事な眺望を得ることができます。
こちらは、曲亭馬琴の伝奇小説『南総里見八犬伝』ゆかりの地で、八犬士終焉の地とされます。

山門前には数台車が停められ、公衆トイレも利用できます
また、八犬士誕生の地も別ルート(林道奥沢線沿いを進む伏姫籠穴ルート)にあり、物語を忠実に再現した「伏姫籠穴」が設置されています(このルートの後半は大変険しい道のりです!)。

伝説を感じることができます
富山北峰に到着しました。
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撮影当日は富士山が見えました
ここは、かつて江戸湾警備に従事した松平容保が登山の折り、その見事な眺望から、「十一州一覧台」と名付けた地です。十一州というと、関八州(武蔵、上野、下野、下総、上総、常陸、安房、相模)に伊豆、駿河、甲斐を加えた具合でしょうか?しかし、冬場の冴えた空気の中では、南アルプスも確認することができるので、信濃も入るのでは?そうすると十二州?となりますが、一つの比喩でしょうから、みなさんの目でその眺望をお確かめください!
こちらのアタックも下山までおおむね2時間程度所要します。
なお、富山だけでは歩き足りないハイカーは、先に紹介した伊予ヶ岳を天神社ルートから山頂まで行き、下山時に登山道途中で川上ルートに分岐、伊予ヶ岳-富山縦走路を経て吉沢ルートから富山北峰に取りつき、尾根道を伝って南峰経由で福満寺まで歩く約8kmを踏破します。
新緑の南房総、是非是非ご堪能ください!
夏に3,000m峰などの本格的な登山をされる方も、足慣らしにオススメですよ!!
【関連リンク】
・市営路線バス富山線トミー号
※公共交通をご利用の方は、JR内房線岩井駅又は高速バス房総なのはな号(下り 木更津羽鳥野・上総湊・館山・千倉・安房白浜方面)ハイウェイオアシス富楽里下車後、市営路線バス富山線トミー号をご活用ください!

新規就農支援施設(C棟)。木造平屋建て。日当たり良好で、窓が多く部屋の中は明るい
農業が盛んな南房総市では、農業外から広く人材を集め育成するための支援施設として、三芳地区に「新規就農支援施設」を設置しています。今回は新規就農者にとって、大きな支援の一つでもある住宅支援についてご紹介します。
新規就農支援施設はのどかな里山風景が広がる南房総市山名に位置しています。A号棟、B号棟、C号棟の全3棟があり、施設に空きがあり、要件を満たせば、月額使用料35,000円(※前年所得に応じて減免あり)で最大3年間入居が可能です。
住宅自体は比較的新しく、独立したバス・トイレ・洗面所があり、全体の広さとしては夫婦2人世帯や小さな子どものいるファミリー世帯向けになっています。

玄関の内側。中へ入ると正面に扉があり、屋根裏への階段があります。シューズクローゼットもあり

1階 和室(6畳)。押し入れあり

1階 ダイニングキッチン(10畳)。吊戸棚もあるので、収納力はたっぷり

屋根裏部屋(15畳)。寝室、子ども部屋、収納スペースなどに利用可※エアコンなし

1階 浴室

1階 洗面所&洗濯機置き場

1階 トイレ

1階 土間(16畳)。ロフトスペースもあり(5畳)。右手ドアから住居スペースへ出入り可能

土間スペースの外観。入口は2か所。作業場としての使用や、コンパクトな農業器具であれば収納も可。外に水道もあり

庭には雑草が生えているので、草刈りは必須

施設の前には田んぼが広がっていて、鳥やカエルの鳴き声が聞こえてきます

施設の裏には里山があり、自然あふれる場所です
新規就農支援施設の利用にあたっては、以下のような入居要件があり、利用申請後、審査を経て最短で2か月後からの入居になります。また入居状況については、随時変わりますので、希望する方は南房総市農林水産部地域資源再生課(0470-33-1073)まで直接お問合せください。
<入居要件>
1. 将来,南房総市で農業を営むことが見込まれる者。
2. 年間農業従事日数 150日以上見込まれる者。
3. 就農計画書を作成できる者(営農目標,営農計画,資金計画など)。
4. 年齢および経験 農業教育施設や先進農家などでの研修経験のある者。
・申請時18歳以上40歳未満の場合は概ね1年間以上
・申請時40歳以上55歳未満の場合は原則として6か月以上
なお詳しい入居要件や具体的な手続きに関しては「新規就農を目指す方へ」をご確認ください。
【関連リンク】
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岩井海岸に漂着した体長約10mのクジラの死がい(2023年4月13日撮影)
三方を海に囲まれた南房総市では、時々クジラやイルカ、ウミガメなど大きな生物が流れ着くことがあります。漂着した生物は、弱っている場合やすでに死んでいる場合が多く、病気のリスクもあるため、むやみに近づいたり触ったりするのは危険です。
特に死んだクジラは、腐敗により死体内部にメタンガスなどが蓄積し、破裂する場合があるので大変危険です。また解体する際も、刃物で切りつけた部分から皮が弾け、破裂する場合があるので注意が必要です。
漂着した生物に関しては調査・研究など学術利用される場合もありますが、それ以外は埋却処理されるのが一般的です(今回岩井海岸に漂着したクジラの死がいは、2023年4月14日海岸管理者である安房土木事務所が埋却しました)。
もし海岸で大きな生物や漂着物などを見つけた際は、すみやかに管轄の海岸管理者(※)へご連絡をお願いいたします。
※海岸管理者とは…海岸法に基づき、海岸保全区域および一般公共海岸区域について管理を行う機関のこと。場所により管理者は異なります。
【関連リンク】
・南房総市移住・定住情報サイト|七色の自然に暮らす 記事「鯨が揚がりました」
南房総市では農業研修生及び漁業研修生として、令和5年4月1日(土)~5月19日(金)まで「地域おこし協力隊」を募集しています。
詳細や応募方法については【農業支援スタッフ(農業研修生)募集】または【漁業支援スタッフ(漁業研修生)募集】をご確認ください。
また応募を考えている方に、南房総市の協力隊の活動状況や受入体制を事前にお知らせし、十分に理解してもらうことで就任後のミスマッチがないよう4月29日(土)個別相談会を実施します。相談会に参加を希望する方は4月25日(火)までに下記問い合わせ先までご連絡ください。
<令和5年度 南房総市地域おこし協力隊の募集について>
<個別相談会>
■開催日時:4月29日(土・祝) 11:00~16:00
■開催場所:「移住・交流情報ガーデン」東京駅八重洲口より徒歩4分
(東京都中央区京橋1丁目1-6 越前屋ビル1F)
■定員:10名程度(1人1時間程度)
■参加費:無料

鮮やかなオレンジ色が美しいカレンデュラ(キンセンカ)の花
カレンデュラとは
南房総市が「生産量日本一」を誇るカレンデュラ。カレンデュラは冬~春にかけて、鮮やかなオレンジや黄色の花を咲かせるキク科の一年草です。地中海沿岸が原産で、日本には室町時代に中国から伝わったといわれ、花の姿が金の盃に似ていることから、和名で「キンセンカ(金盞花)」と呼ばれています。
日本では「仏花」として知られるカレンデュラですが、現在では春の花として「フラワーアレンジメント」や「花束」にも使われています。古代ヨーロッパでは、花期が長いことから「変わらぬ愛」の象徴として、花冠の材料に使われていたそうです。
また、カレンデュラは「別れの悲しみ」「寂しさ」などの悲しい花言葉をもっていますが、これは花言葉が生まれた頃の中世ヨーロッパで、黄色系の花が否定的に捉えられていたことに由来します。現代では、料理に彩りを添えたり、ハーブとして日常的に利用されているカレンデュラの解釈は多様化し、鮮やかな色合いで太陽のような美しさをもつ姿から「明るさ」「喜び」「幸福」「願い」などの意味や、「生命」と「熱意」を祝う象徴と考えられています。

カレンデュラのビタミンカラーで部屋の中が明るくなります
クレオパトラも愛用!ハーブとしてのカレンデュラ
カレンデュラは学名:Calendula officinalis(オフィシナリス)と言い、オフィシナリスは「薬用の」という意味です。ヨーロッパでは古くから万能ハーブとして生活に寄り添ってきた歴史があり、古代エジプトではクレオパトラが若返りのハーブとして愛用していたと言われています。
現在、カレンデュラオイルは赤ちゃんのケアにも利用されていて、肌荒れや乾燥肌に有用とされています。傷ややけどの回復を助けたり、日焼けや皮膚の炎症を鎮めたりする作用から「皮膚のガードマン」とも呼ばれています。またハーブティーとして飲むと、胃の調子を整えたり、肝臓の働きを助けたり、生理痛や更年期障害の緩和、風邪のひき始めにも効果的と言われ「万能ハーブ」としても知られています。
※キク科アレルギーの人は使用に注意が必要です。

左:ヨーグルト~カレンデュラペースト×ハチミツソース~ 右:カレンデュラのハーブティー
「カレンデュラミツロウクリーム作り」を体験!
今回、南房総市が誇るカレンデュラの魅力に触れ、より深く知りたいと思い、地元でカレンデュラオイルを使った「リラクゼーションサロン デルフィーナ」を営み、地域産業である花畑再生に力を入れている高倉かつ江さんのワークショップに参加してきました。
~カレンデュラミツロウクリーム作り~

① クリーム用の容器に好みの精油を1滴垂らす。私はリラックス効果の高い「ラベンダー」「イランイラン」の精油を選びました

② ホットプレート(湯煎等でも可)で日本蜜蜂のミツロウを溶かす(やけどに注意)

③ 溶かしたミツロウの中へ、カレンデュラオイルをゆっくり入れる

④ クリーム用容器へ移して、冷えて固まったら完成!
今回参加したワークショップは、好きな香りを選んだり、材料を混ぜたりするだけなので、作業自体はとても簡単。あっという間に手作りのカレンデュラミツロウクリームが出来ました!私は5歳の娘と一緒に参加しましたが、娘も「楽しかった!」と言っていました。
そして高倉さんによると、日本蜜蜂のミツロウで作るクリームと西洋蜜蜂のミツロウで作るクリームでは、日本蜜蜂のほうが肌へスーッとなじむ感じがするとのこと。
まだまだ肌の乾燥が気になる季節。さっそく手作りクリームを使って、保湿対策をしっかりしていきたいと思います!
※クリームはミツロウを使用していますので、1歳未満のお子様には使用しないでください。
高倉さんのワークショップでは、カレンデュラをもっと身近に楽しんでほしいという思いから、カレンデュラオイルの作り方や、オイルづくりの過程で残ってしまう花びらを石鹸に活用する方法も教えていただけるので、今後手作りコスメづくりにチャレンジしてみたい方へもおすすめのワークショップです。

日本蜜蜂のミツロウについて説明する高倉さん

ワークショップでは花びらを使用したブレスレット作りも体験可能
カレンデュラの魅力を多くの人に届けたい
南房総市では生産量日本一を誇り、市のプロモーションロゴマークのモチーフの一つにもなっているカレンデュラの魅力発信に力を入れています。
2017年からは南房総市、千葉工業大学、市民団体、企業、カレンデュラ農家が連携し、「南房総カレンデュラ」のブランド化を検討、成分分析や商品開発にも力を入れ、幅広い活用を目指しています。そしてカレンデュラとともに花摘み観光を盛り上げ、地域の花畑再生へ向けた取り組みも始まっています。

カレンデュラの花畑(南房総市白浜地区)
南房総市のカレンデュラを使用したハーブやドレッシング、スキンケア用品などは、ふるさと納税の返礼品にもなっているほか、道の駅「ローズマリー公園」「白浜野島崎」でも購入することもできます。
ぜひこの機会に、カレンデュラの魅力に触れてみてはいかがでしょうか。
【関連リンク】
・ふるさと納税サイト「ふるさとチョイス」南房総市カレンデュラ

とみうら市民農園(全23区画)
南房総市内で家庭菜園をやってみたいけれど、どこで畑を借りたらよいか…とお困りの方に、今回は「とみうら市民農園」をご紹介します!
とみうら市民農園は、農業者以外の住民の方々が、小面積の農地を利用して、身近に農業を体験できる場所です。農業体験を通して、食育や健康づくり、自然とのふれあいなど様々な目的で利用されています。利用者は地元住民の方がほとんどですが、中には東京から週末に通っている方もいるそうです。
とみうら市民農園は道の駅とみうら枇杷倶楽部が申し込み窓口になっていて、場所は枇杷倶楽部からほど近い場所にあります。1区画5m×5m(25㎡)で、1区画あたり年間の利用料金は5,000円です。整備された駐車場はありませんが、農園の一部に駐車スペースはあります。

豊かな自然を感じながら農作業ができます

駐車スペースあり。赤いコーンの場所には用水路があるので注意
全部で23区画あり、現在10区画ほど空きがあります(令和5年3月末時点)。水道施設もあるので、水やりも可能です。ただし指導員やアドバイザーはいないので、自分のペースで家庭菜園を楽しみたい方におすすめの農園です。少し離れた場所には、農機具収納庫や休憩所、トイレもあるので、長時間作業をしたいときも安心です。
ぜひ家庭菜園にチャレンジして、自分で育てた野菜のおいしさを味わってみませんか?

水道施設もあるので、水やりも可能

農園から徒歩2~3分の場所にある「農機具収納庫+休憩所+トイレ」
【とみうら市民農園】
問い合わせ先:道の駅とみうら枇杷倶楽部
住所:千葉県南房総市富浦町多田良付近
連絡先:0470-33-4611

コース沿線の菜の花畑は満開!眼前の山を越え、花嫁街道を周回して戻ってきます(花園「お花畑」)
今回で第3回大会となる花嫁街道トレイルラン。
皆さんは参加されましたでしょうか?
令和5年3月12日(日)の開催は、令和4年2月27日(日)の前回大会と比べると、陽気はより暖かく風も穏やか(前回、前々回大会ともに凄まじい強風でした)。そして会場や沿道の菜の花畑も満開というご褒美のような好条件に恵まれました。
実は私は第2回大会から参加しており(第1回大会は失意の調整不足)、今回も当然ながら出場の一択です。
大会のコースはコチラになります。
花嫁街道は、塩汲みの道として昔から和田地区の山間集落と漁村との交流を支える街道として活用されてきました。かつて嫁ぎ先へ花嫁行列が通行した伝承から、いつしか「花嫁街道」と呼ばれるようになり、現在は周回コース一周で約8kmの登山道として、多くのハイカーたちに親しまれています。
道沿いには、新日本百名山に選定されている「烏場山」のほか、里見伝説にゆかりのある「じがい水」、「経文石」など、随所に見所がある登山道です。
今回は、花嫁街道の魅力を中心に紹介しつつ、レースの状況についてレポートしていこうと思います。
開会式、スタート(花の広場公園「花夢花夢」)

会場は鯨の尾のモニュメントとお花が有名な花夢花夢公園
スタート・ゴール会場である国道128号線沿いに位置する花の広場公園「花夢花夢」は、「花と鯨のまち」和田町に相応しい、躍動的な鯨の尾のモニュメントと咲き誇る菜の花畑が象徴的な市民公園です。
受付でエントリーを済ませ、参加賞のTシャツとゼリーを受け取ります。
今回の参加賞は、花夢花夢公園にある鯨の尾のモニュメントをモチーフにした可愛らしいTシャツでした。参加する度にこうしたグッズが増えるのは嬉しいですね!次回の参加賞は何か期待が膨らみます!

参加賞は、ネックゲーター(第1回)、ジャガードタオル(第2回)、そしてTシャツ(第3回)、次はサコッシュでしょうか?
午前9時45分より開会式です。
大会主催者より、令和元年房総半島台風で県内の各登山道と同様に花嫁街道も大変な被害を受けたこと、そして多くのボランティアの方々のご協力により、見事復活を遂げたことなど、大会開催に至るこれまでの経緯について説明がありました。また、レース当日も多くのハイカーがハイキングを楽しんでいることから、すれ違い際の声掛け・減速などの安全対策を徹底すること、熱中症対策として1L程度の水分携帯を奨励することなど、諸注意を受けました。
午前10時より、今回から新設された花嫁街道を2周する約23kmのダブルコースがスタート。
参加者は70名、アップダウンが多い過酷なトレイル(未舗装の山道)を23kmも走るコースともあり、皆屈強なランナーに見えます。特にレース後半は疲労が予想されることから、転倒による捻挫・骨折などの怪我なく無事に完走されることを祈るばかりです。

ダブルコースのスタート、号砲は大会実行委員長(千葉県山岳・スポーツクライミング協会会長)の岩崎喜司氏
午前10時30分、シングルコースのスタートとなりました。
私の出場する約14kmのシングルコースは、参加者が211名のため、目標タイムに応じた3つのグループ分けがされていました。前回大会と同様、2時間切りを目標としている私はBグループでのスタートです。
スタート会場の花夢花夢公園からは、山側の道路まで抜けて約1.6km住宅が続く市道を走ります。柴区・花園区の皆さんが、沿道まで出て暖かい声援を送ってくださるのがとてもありがたかったです!
「抱湖園」周り~新日本百名山「烏場山」

市道から見晴台まで登るとこの海の眺望!(抱湖園付近見晴台)
舗装された市道を抜けると、房総半島花づくりの父、間宮七郎平が花園という地名に相応しい桃源郷をイメージし、多くの花木を植えた「抱湖園」付近に到着。抱湖園の近辺をぐるりと周り、花園広場、黒滝上部、花婿コース入口、金毘羅山、旧烏場展望台を経由し、烏場山まで至る行程になります。
さあ、長く続くトレイルパートの始まりです。
抱湖園下の桜並木を抜けると、海の見える見晴台、抱湖園上部までひたすら登り坂が続き、越えてからは緩やかなアップダウンを繰り返して花園広場まで取り付きます。
花園広場からは、房総の名瀑「黒滝」方面ではなく、林道花園線を登り、黒滝の上部に架かる橋を渡って、「花婿コース」の入口である金毘羅山登山口に向かいます。

コース外の黒滝は見事な佇み、落差約15mの名瀑は必見!
金毘羅山登山口から烏場山までのスパンは、「花婿コース」と呼ばれ、険しい急登の連続。長い坂を目の当たりにした多くのランナーは走るのを止め、肩で息をしながら歩き出す険しい山道です。
「これから烏場山までの約30分程度は、ひたすら登り坂ですね。だから花婿コースっていうんですよ。」
歩き出して列になるランナーたちに説明すると、皆さん、「先に行ってくれ」と言わんばかりに道を譲ってくれます。うーん、こんな良いレース戦略があったのか。

急登が続く金毘羅山までの登山道はステップが多く刻まれ歩きやすい
急登を越え、金毘羅山に到達すると、尾根を伝いながら旧烏場展望台を抜け烏場山まで至ります。
元々、「烏場山」とは旧烏場展望台のことを指し、現在新日本百名山といわれる烏場山は、かつては「笹塚山」と呼ばれていました。それが何かの手違いで「烏場山」と呼ばれるようになり、現在はその名称が定着していると地元の精通者に伺ったことがあります。
また烏場山手前のコース外には、明治時代の馬頭観音が安置されており、花嫁街道が昔から街道であった歴史に触れることができます。令和元年の台風以降、登山道復旧のために幾度となくチェンソー、油、チルホール、バール、掛矢、刈り払い機、資材、そして丸太等数十キロの重量物を担ぎ、この急登を登っては滑り落ちた自分自身を振り返ると、かつてここで果てたであろう馬たちについてはどうも他人事のように思えません。大変だったろうな、荷物が重かっただろうな。今度人参をお供えに来るからね!
ぜえっ!ぜえっ・・・!大きく脱線しました。レースに戻りましょう。
急登を登りながらレポートの構成を考えていると酸素を多く消耗し、大変効率が悪いですね。

長く街道として活用されてきた名残でしょうか?馬頭観音が安置されています
烏場山山頂に到着しました。こちらには恋愛成就請負人の「おふくさん」がいらっしゃいます。景色も綺麗な場所ですので、恋人同士での登山もオススメですよ!
私のペースでは、スタートしてから烏場山山頂まではおおよそ1時間でした。

おふくさんはハイカーに人気(烏場山山頂)
「烏場山」~ゴール「花夢花夢公園」へ

疲弊したランナーは一旦一休み、ここからの下り坂が勝負です(烏場山山頂)
入山してからは急登を登り続け、ひたすら体力を消耗する時間が続きましたが、ここからはご褒美タイムです。
烏場山から花嫁街道入口までは、大変下り坂が多いパートとなります。

狭隘で木の根が張り巡らされた下りのトレイルが多い、転倒にご注意を!
「腰・膝・足首にくるトレイルの下り坂は苦手だ。」
「スピードのつきやすい下り坂は、木の根など見切りづらい要素が多く、捻挫等受傷のリスクが懸念される。」
多くのランナーは下り坂に苦手意識を持つかもしれません。
ですが私は下り坂はスピード感があって大好きです。ましてや、花嫁街道は数十回登り続け知り尽くしたホームコース、下り坂最高です!
ただし怪我やハイカーとのすれ違いには十分留意してください。
ここからは、花嫁街道入口までの名所を順に紹介していきます。
○第三展望台
花嫁街道の尾根伝いから西に開けた景色を望める展望台。よくよく見ると「房総のマッターホルン」と呼ばれる「伊予ヶ岳」を望め、気象条件に恵まれると伊予ヶ岳の背後に富士山を眺めることができます。
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五十蔵集落を一望、レース当日は見られませんでしたが、気象条件が良ければ富士山の姿も(第三展望台)
○カヤ場
屋根材として利用された「茅」をかつて採取していた場所です。所々に炭窯跡を確認することができます。ハイキングで訪れ、お昼ご飯を食べるポイントは「カヤ場」、「第三展望台」、「烏場山」がオススメ。

海を望める「カヤ場」は絶好のお昼ご飯スポット
○駒返し
諸説ありますが、塩汲みの道として利用される中、この先は「猿渡」という名称の狭隘な道で、馬や牛の通行が困難で引き返すことが多かったことから、「駒返し」と呼ばれるようになりました。多くのランナーが、道幅が狭い根の多く張る山道を、猿のように飛び跳ねて駆け降りて行きました。
○じがい水
諸説あります。里見伝説において、里見義豊の側室倉女が、稲村城落城の際に五十蔵(和田地区の山間部)まで逃れた折、追っ手を討つべく血戦した従者の佐浦某が負傷の末自害し、その後絶えることなく水が湧出したという由縁の地です。
○経文石
こちらも諸説あります。里見家家臣である小倉の主従が難を逃れるためにお経を唱えたとされ、かつてはこの岩の下側を通るとかすかに梵字が確認できたそうです。経文石に根付いた椎の老樹は元々鬱蒼とした枝ぶりでしたが、台風による相次ぐ被災でへし折れ、現在はすっきりとしています。

現在は岩の上側を通るコースとなっています(経文石)
○マテバシイ林
房総半島では、古くは150年ほど前から植樹され、薪、海苔のひび、農園の風除け等、多くの用途で使用された馴染み深い樹木。どんぐりも多く採れます。花嫁街道では昭和の初期頃に植樹され、あたり一面のマテバシイはまさに壮観で美しく、走り抜けるととても心地良いです。

美しい風景が人気のマテバシイの純林(マテバシイ林)
下り坂をあっという間に駆け抜け、花嫁街道入口まで到達しました。
ここまでは私のペースで1時間30分。さあ、あと30分ほどでゴールです!
花嫁街道入口からは、林道花園線を進み、途中から分岐し、レース序盤に走った抱湖園方面の登山道に合流。舗装路で登り坂が多くなることから、終盤に消耗した脚には大変堪えます。

レース後半にこの登り坂の連続は心が折れそうになります(林道花園線分岐後)
「右脚の付け根が痛み脚が前に出ない、左脚のふくらはぎも間も無く攣りそうだ。」
レース前日にも拘らず、好天の誘惑に負けてサーフィンに行ってしまった自分が今更ながら憎い!そこに魅力的な海があるからとはいえ、何故自分はコンディション調整を優先しなかったのか?綺麗にテイクオフを決め、「ウェーイ(シャカポーズ)!」なんてやっていた自分が憎々しい。
どうしようもない想念に付き纏われながらもなんとか抱湖園付近を下り、スタート直後に走った1.6kmの市道をゴールに向けて進みます。タイムは1時間45分。あと少しだ!
沿道では変わらず地区の皆さんが暖かい声援を送ってくださり、疲労困憊のランナーにとっては、最後の力を振り絞る励みになりました。コース沿いの大蛇も応援してくれているような気がします。
そして、ゴールの瞬間です!
会場では、多くの方々がランナーの帰還を迎えてくれました。困難な道のりではありましたが、完走した後はなんとも言えない充実感に満たされ、これは出場したランナーにしか味わえない醍醐味かもしれません。

何とか目標タイムをクリアしました!
海を望める尾根道を周回する花嫁街道トレイルラン。如何でしたでしょうか?
この時期は菜の花も満開で、気候も人も暖かく、また地元ボランティアの方々が綺麗に整備してくださった登山道は初心者の方のアタックにも安心な極上トレイルです。
次回大会、皆さんのご参加を心よりお待ちしております。
お昼には「鯨のまち和田浦」で鯨料理を是非お楽しみください!
なお、今回のレポートではあまり触れていませんが、スタート・ゴール会場内では飲食や物販のお店も各種出展しており、快適に過ごすことができますよ!
【関連リンク】
・南房総花嫁街道トレイルラン2023大会ホームページ

カレンデュラ×カプレーゼ、キンギョソウ×ベビーリーフのサラダ
花卉栽培が盛んな南房総市では、観賞用の花だけでなく、エディブルフラワーも身近な存在です。花の時期になると、花グルメを提供する店も多くあり、特に観光で花摘みに訪れた女性たちから多くの人気を集めています。
エディブルフラワーとは英語でedible (=食べられる)flower(=花)。その名の通り食用花のことです。そしてエディブルフラワーは、見た目の美しさだけではなく、ビタミンやミネラルなどの栄養分もバランスよく含まれていることから、ヨーロッパではハーブや野菜と共に日常的に親しまれています。日本では1980年代頃に導入され、野菜同様にヘルシーな食材としてサラダや天ぷら、ちらし寿司、ケーキ、お菓子など幅広く用いられています。

ビオラ×クリームチーズのカナッペ
南房総市内では食用として「カレンデュラ(キンセンカ)」「キンギョソウ」「ビオラ」「ストック」「ヤグルマソウ」などが無農薬で育てられています。中でも、千倉地区にある石井商店で取り扱うエディブルフラワーは、食べやすいように苦味やえぐみを抑えた栽培方法で育てられていて、クオリティが高いことから、市内で花グルメを提供するホテルや民宿からも好評を博しています。
特に人気があるエディブルフラワーは、南房総市が日本一の生産量を誇る「カレンデュラ」です。鮮やかなオレンジ色の花は、天ぷらにすると、ふわりと花開く姿が可愛らしく、サクッとした食感もあり、おいしくいただくことができます。さらに、生花であれば冷蔵庫で1週間程度保存が可能で、花びらだけを使用する際も、花びら一枚一枚が厚いので取り扱いしやすく、使い勝手が良いのも特徴です。

カレンデュラの天ぷら

カレンデュラのゼリー
春の訪れを五感で楽しむことができるエディブルフラワー。ぜひいつもの料理に華やかさをプラスして、優雅なひと時を過ごしてみてはいかがでしょうか。
注意:食用として無農薬で栽培された花をエディブルフラワーとしてお楽しみください。観賞用の花は農薬が使用されていますので絶対に食べないで下さい。
【石井商店】
住所:南房総市千倉町瀬戸2416(千倉駅から徒歩4分。パンダの置物が目印)
連絡先:0470-44-0355(店休日:日・祝/営業時間:8時30分~18時)
備考:予約販売のため、事前連絡をお願いします(注文から2~3日かかります)。また花の種類も時期によって異なりますので、詳しくはお問合せください。
【関連リンク】
本サイトをバージョンアップ!
特集記事コンテンツ「Note」を追加しました。
「Note」では、南房総市ならではの暮らしの魅力や自慢の情報を詳しくお届けしていきます!

香りがよく、果汁がぎっしり詰まった南房総市産フレッシュレモン
レモンの旬というと、爽やかな「夏」のイメージがありますが、国産レモンの旬は「10月~3月頃」にかけてです。10月から収穫されるものは果皮が緑色の「グリーンレモン」、12月初旬頃から春先にかけて収穫される果実は「イエローレモン」として販売されています。
まさに今が旬のレモンですが、南房総市でも温暖な気候を生かしてレモン栽培が行われています。その歴史は古く、約40年前から行われており、南房総市(旧丸山町)は千葉県のレモン栽培発祥の地と言われています。
レモンはかんきつ類の中でも寒さや風当たりに弱いため、レモン栽培を始めたころは苦労が多く、なかなかうまくいかなかったとのこと。その後、JA安房丸山柑橘部会という組織を立ち上げ、食の安心・安全に配慮した「ちばエコ農産物※」の認証取得、独自に出荷規格を定めたことなどで、高い品質を維持することに成功。その他さまざまな取り組み、南房総市や千葉県の生産者支援、テレビのレモンブームの追い風もあって、防腐剤の使用がない国産レモンの安心・安全が認知され、販路の拡大につながりました。
現在は主に「ユーレカ」という品種が栽培されており、千葉県で一番の出荷量を誇っています。南房総市産のレモンは、香りがよく、果汁が多く絞れ、良食味であることから、販売先からも高い評価を受けています。また木のトゲなどで傷ついたレモンも加工用に出荷されていて、皮や果実を含めてまるごと活用できるのも魅力です。
南房総市では道の駅などで手軽に地元産レモンを手に入れることができます。ぜひこの機会に、南房総市産フレッシュレモンを味わってみませんか?
※ちばエコ農産物とは…環境保全と食の安心・安全に配慮した千葉県独自の農産物認証制度で、化学合成農薬と化学肥料を通常の半分以下に減らして栽培した農産物です。(養液栽培では化学合成農薬のみ通常の半分以下となります。)
【関連リンク】

㈱るうふでは、築100年超えの味わい深い古民家宿を多く取り扱っています
「働きたくなるホテルが見つかる求人サイトhoteltree」に、和田エリアで一日一組限定古民家宿「清乃家」を運営している『株式会社るうふ』が掲載されました。
同宿は、関東唯一の捕鯨基地和田漁港から車で約10分の里山に位置します。このエリアは、日本有数のサーフポイントを擁し、また宿から林道小川線、平倉線をさらに進むと(車の通行はかなり厳しくなります)、登山家の岩崎元郎氏が選定した新日本百名山の一つ烏場山へ至る登山道『花嫁街道』に取りつくことのできる自然豊かな地域です。
海あり、里山あり、お花畑ありの温暖な南房総市での求人にご関心をお持ちの方は、是非ご覧ください。
【関連リンク】
・hoteltreeホームページ