
普段穏やかな内房の海に無数の白波が押し寄せます(岩井海岸)
南房総市は太平洋に大きく突き出た房総半島の南端に位置するため、風の影響が少なくありません。特に冬の時期になると、たびたび強い西風が吹くことがあります。この風は「大西(オオニシ)」と呼ばれ、時には風速20mを超える台風並みの強風になることもあります。
大西が吹き荒れると・・・
・ごう音と共に風が吹き付ける
・車が風にあおられる
・洗濯物や布団を外に干せない
・海岸付近は砂が舞っているため、外に出ると目や口の中にも砂が入る
・海岸沿いの道路に砂が堆積する
・家の中が砂埃・土埃で汚れる
・窓ガラスや車のフロントガラスが潮風の影響で白く汚れる
・塩害により屋外にある金属製品などは劣化や腐食が早くなる
・不要な外出を控える
など、生活への影響があります。

砂が巻き上げられ、防砂ネットを超えて道路にも飛砂が堆積(岩井海岸)

SNSで人気の岡本桟橋も、波をかぶり近づくと危険です(原岡海岸)
一方、大西が吹いた後はー
・空気が澄み、美しい夕やけや星空を見ることができる
・雪化粧をまとった富士山を望むことができる
・海のごちそう「はばのり」が岩場につく
・海の中が活性化し、多様な生物の生息環境向上につながる
など、自然の恵みをもたらします。

富士山の絶景を堪能できます(原岡海岸)
このように大西にはメリットもありますが、デメリットが多分にあることは否めません。「移住失敗⁈」とならないためにも、太平洋側の南西向きのエリアや東京湾に面した海沿いのエリアに移住をご検討されている方は、大西の影響を踏まえて住まいをお探しすることをおすすめします。
【関連リンク】

赤く色づき始めた沢山不動のもみじ(11/28撮影)
南房総市三芳地区にある沢山不動周辺は、千倉地区にある「小松寺」と並び、紅葉の名所として知られています。
沢山不動は昔から「沢山の不動さま」として親しまれ、安産、商売繁盛、学業成就などのご利益があるとされています。
お堂にかかる「かじか橋」は市内唯一のつり橋で、紅葉のシーズンになると彩り鮮やかな紅葉とつり橋のコントラストを楽しめますが、今年は記録的な残暑のせいか、見頃は遅れているようです。

「沢山不動堂」。創建は不明で室町時代の原型が残されているそうです

市内唯一のつり橋「かじか橋」。両脇のもみじは色づき始めたばかり
かじか橋の下には長沢川が流れ、落差15m、3段に渡る滝を望むことができるほか、周辺には遊歩道が整備されていて、マイナスイオンを感じながら散策を楽しむことができます。

かじか橋からの眺め。美しい渓谷が広がっています

静寂の中に響く滝の音に心が癒されます

遊歩道や休憩所が整備されています
南房総の秘境ともいわれる沢山不動。お近くへお越しの際はぜひお立ち寄りください。
【沢山不動周辺の紅葉】
見 頃:11月下旬~12月中旬 ※気温等により前後する場合があります
場 所:南房総市上滝田沢山
交 通:JR内房線館山駅から約25分
富津館山自動車道路 鋸南富山ICから約30分
駐車場:無料/5台
【関連リンク】
・予約制乗合送迎サービス「チョイソコ南房総・館山」 ※事前に利用登録が必要です

上品な味わいの有精卵と光り輝くご飯が絶品!「究極卵かけご飯(TKG)」
南房総市は、海の幸、山の幸に恵まれた食の宝庫で、季節の美味しさを堪能することができます。
そして今回、生活情報誌「ESSE」が主催している、ふるさと納税の返礼品コンテスト「ESSEふるさとグランプリ」で南房総市の「究極卵かけご飯セット」が米・麺部門で金賞2位を受賞しました!
金賞2位を受賞した「究極卵かけご飯セット」

ストレスの少ない平飼い鶏の有精卵10個と環境保全型米ひとめぼれ白米2kgのセット
今回で5回目となった「ESSEふるさとグランプリ」は過去最多の37自治体53品がエントリー。9月下旬に埼玉県にある老舗料亭「一の家」で行われた審査会では、審査員がプレゼンテーションを聞きながら試食を行い、返礼品の魅力や寄附金の使い道など総合的に評価し、賞を決定しました。
南房総市は生産者と市職員が一丸となって、返礼品のこだわりや寄附金の使い道についてプレゼンテーションを行いました。

審査会当日の様子。無農薬・無化学肥料・無除草剤の鶏を使った循環型農業についてプレゼンを行う三芳村生産グループ(写真左)と市職員(写真右)

レモンイエローの黄身は自然のエサだけで育った安心卵の証し

寄附金はゴミの不法投棄の対策に活用し、きれいなまちづくりを目指しています
審査員からは
「毎日食べたいです」
「卵がとても美しく、箸を入れるのがもったいないくらい視覚で楽しめました。ごはんとのバランスもよく美味しかったです」
「寄付金がきれいなまちづくりに使われていることに魅力を感じました」
など、たくさんのお褒めの言葉をいただきました。
「ESSEふるさとグランプリ2023」では米・麺部門で「究極卵かけご飯セット」が金賞2位を受賞したほか、魚介・水産加工品部門で「活〆冷凍伊勢海老 900g以上」が銀賞、体験部門で「スペインタイル絵付け 体験チケット」が銀賞を受賞しています。
詳しくは2023年11月2日発売のESSE12月号をご覧ください!
※今回ご紹介した返礼品は季節や販売状況によりお取り扱いのない場合があります。
【関連リンク】
・さとふる
・ふるなび
南房総市では「南房総学」という地域学習を推進しています。
今年度三芳中学校1年生は南房総学の一環として、7月からふるさと納税について学んできました。
今回はそのまとめとして、「ふるさと納税を通じた地域活性化」について市職員に対しプレゼンテーションを行いましたので、その様子をお伝えします。
「南房総市を救え!我らは南房総市防衛隊」
プレゼンテーションは2023年10月25日(水)、嶋田副市長、市職員、市議会議員など約50名が出席し、南房総市役所大会議室で行われました。

多くの人が見守る中、緊張気味にスタート。司会は生徒が務めます
はじめに、学習の経緯について説明がありました。
生徒からは、ふるさと納税について学ぶきっかけとして「社会科の授業で南房総市の人口が減っていることを知り、将来が不安になりました。7月に南房総市の職員の方から市の現状・課題・政策について話を伺い、その中でふるさと納税の制度やその寄附金が医療費や学童など、身近なことに使われていることを知りました」と説明がありました。

三芳中学校で行われた授業の様子(7月)。南房総市企画財政課の職員がふるさと納税の制度について説明を行いました
その後は、夏休みを利用して、生徒自らふるさと納税について南房総市や他の自治体を調べたり、9月には実際に返礼品を提供している地元の事業者を訪れ、話を聞くなどして学習を深めていきました。その中で地元の方から「もっと南房総市の認知度を上げないとダメだ」という話を聞き、「南房総市のために中学生として何かできないか」と考え、今回の提案につながりました。

ふるさと納税について「南房総市のために中学生として何かできないか?」
続いて、実際に考えた企画等について6班に分かれ発表が行われました。
1班:返礼品について
返礼品の魅力アップとして「山や土地の活用」「給食セット」「ごはんのお供」などユニークな返礼品の提案がありました。

テーマは「南房総市を救ったのは、僕たちのアイデアでした大作戦」
2班:PR活動について
CMやポスターを制作し「生産者の思いや願い」「年代別のおすすめスポット」などを全国に伝えていくのが良いのではと提案がありました。

テーマは「CM&ポスターの制作~もっと南房総市を知ってよ!~」
3班:ツアー企画について
新規の寄附者を対象に「バスツアー」による「漁業・農業体験プラン」を提案し、知名度アップと観光客増へつなげたいと提案がありました。

テーマは「世界中全員集合!南房総市を堪能しよう」
4班:コラボ企画について
「返礼品×料理レシピ」「ゆるキャラコラボアイテム製作」「姉妹都市と一緒にPR」という提案がありました。

テーマは「Collaboration」
5班:制度について
「新しい返礼品」や「寄附金の使い道」を増やす取組など、アンケート結果やデータに基づいた提案がありました。

テーマは「Change the way(道を変える)」
6班:お礼について
「寄附者にもっと喜んでほしい」という想いを込めて、お礼の品としてSDGsを意識したプレゼント企画が提案されました。

テーマは「寄附者の心 鷲掴み作戦!!」
時には中学生らしいパフォーマンスを交えながら、堂々と発表を終えた生徒たち。質疑応答にもその場でしっかりと答えていました。
講評として嶋田副市長からは
「プレゼンが上手。データに基づいていて、具体的で分かりやすい発表でした。各班が発表したタイトルにみなさんの意志を感じました。今日の発表が実際のアイデアにつながると良いと思います。最初、なぜふるさと納税をテーマに選んだのか疑問でしたが、人口問題を見据えて、南房総市を知ってもらうための手段としてふるさと納税を捉えてくれたことが良く分かりました。今回の提案を生かし、次のステップへ進んでいただけると嬉しいです」とお話がありました。
今回、南房総市のふるさと納税を通じた地域活性化について提案してくれた三芳中学校1年生の生徒たち。今後の活躍が楽しみです。
【関連リンク】
・特集記事 「南房総に残っても、離れても、どこへ行っても」子どもの支えとなる郷土愛と学力を育む

伊予ヶ岳を望める無料のドッグランで大好きなボール遊び(富山エリア:平群ハブ)
11月1日(ワンワンワン)は「犬の日」ということで、今回は南房総での愛犬との暮らしについてご紹介いたします。
南房総では、日々の暮らしの中で豊かな自然を感じながら愛犬との暮らしを楽しむことができます。海と里山の距離が近いので、色々な散歩のバリエーションを楽しめるのが魅力です。
[海]
青い海ときれいな砂浜が広がる海岸では、波の音や潮風を感じながら散歩を楽しむことができます。時には砂浜で遊んだり、暑い日は海で泳いだり。愛犬にとっても新鮮でリフレッシュできる環境が身近にあります。

ハリセンボンに興味深々(丸山エリア:三島海岸)

初めてのサーフィンに挑戦(千倉エリア:千倉海岸)
[里山]
緑豊かな里山では、鳥のさえずりを聞きながら、季節の移り変わりを楽しむことができます。愛犬にとっても土や草花のにおいを嗅いだり、生き物の気配を感じたり、本能を刺激される新しい発見があります。

視線の先に気になるものが(三芳エリア:里山)
他にも南房総では大房岬自然公園をはじめ、城山公園、白浜野島崎園地など、犬連れOKな公園や庭がたくさんあるので、天気の良い日は愛犬とのお出かけにもぴったりです。

芝生最高♪(千倉エリア:道の駅ちくら潮風王国)
自然の魅力をたっぷり満喫できる南房総で、愛犬とワンダフルな暮らしを楽しんでみませんか。愛犬と一緒に利用できるカフェ、レストラン、観光施設もたくさんあるので、ぜひお越しください!

愛犬と一緒に夕日を眺めるのもオススメ(富浦エリア:原岡桟橋)
【関連リンク】

「世界最強のハチ」と称されるオオスズメバチ
スズメバチの被害は日本全国で報告されており、近年では都市部においても被害が拡大しています。自然豊かな南房総市においても、毎年7月から10月にかけてハチの駆除の相談が多く寄せられます
スズメバチの針には毒があり、人が刺された場合、刺された部分は赤く腫れあがり、熱を持ち、強い痛みに襲われます。
一度刺されただけでは死に至ることはめったにありませんが、何度も刺されていたり、集団のスズメバチに襲われた場合、最悪アナフィラキシーショックを引き起こし、死に至るケースもあります。特にスズメバチの中でも「オオスズメバチ」や「キイロスズメバチ」は、攻撃性が高く大変危険です。
もし家や家の周辺で巣を見つけた場合は、むやみに近づいたり、刺激を与えるような行動をしないようにしましょう。そして巣が小さいうちに対処することが重要です。4月から6月までの間は女王バチ1匹で巣作りを行っているので、その間に巣を発見できれば比較的安全で費用も安く駆除が行えます。7月以降になると巣も大きくなり、働きバチも増えるため、危険な上、費用も高くなります。
【巣が作られやすい場所】
・家の天井裏、壁の中、床下の通気口、軒下、換気口
・植え込みの中
・木の枝・木の洞
また南房総エリアは温暖な気候のため11月でもスズメバチの被害が発生しています。スズメバチの被害に遭わないための対策や、万が一刺された場合の対処法について日頃から確認しておくと安心です。
【スズメバチの被害に遭わないために】
・巣に近寄らない
・巣に気づいたら、ゆっくりとその場を離れる
・なるべく肌を露出しない
・黒い服や香水は避ける
【万が一スズメバチに刺されたら】
・毒液を絞り出して、流水で洗い流し、すみやかに医師の診察を受ける
・意識障害、嘔吐、下痢、浮腫、粘膜の赤みや腫れなど、全身症状が現れた場合はすぐに救助要請する
これから本格的なハイキングのシーズンを迎える南房総。安全にハイキングを楽しむためにも十分注意しましょう。
【関連リンク】
-e1697005199261.jpg)
秋風にそよぐススキの穂。太陽の光を受け輝いています
ススキは日本の秋を代表するイネ科の多年草です。俳句では秋の季語となっており、古くは万葉集に和歌が多く収録されています。
十五夜にはお団子とともにススキを飾りますが、切り口が鋭いススキには魔よけの力があるといわれ、災いなどから収穫物を守り、翌年の豊作を願う意味が込められています。
また、ススキはかつて茅葺(かやぶき)屋根の材料や家畜の餌として利用されてきたため、集落の近くにススキ草原(茅場)があったそうですが、時代とともにその需要は減り、刈られなくなったススキ草原は雑木林へと遷移しました。
日本人なら誰もが知る身近な植物のススキですが、現在では生育環境が似ている外来種のセイタカアワダチソウに追われ、以前に比べ見かけることが少なくなりました。
セイタカアワダチソウは明治時代に北米から日本に持ち込まれた外来種ですが、根には他の植物の発芽を阻害する物質(アレロパシー)を含むため、日本古来の草花は次々に駆逐されてしまいました。一方、皮肉にも北米に渡ったススキは日本におけるセイタカアワダチソウと同様、侵略的外来種として現地の植物を駆逐し猛威を振るっているそうです。

セイタカアワダチソウで一面覆われた休耕地

所々でススキとセイタカアワダチソウがせめぎ合っています
現在、日本ではススキとセイタカアワダチソウの攻防が繰り広げられていますが、近年はセイタカアワダチソウが自身のもつアレロパシー作用で成長が阻害され、以前に比べ勢いが衰えてきたと考えられています。
日本の秋を象徴するススキ。光り輝くススキとともに日本の風情が戻ってくることを期待しましょう!
【関連リンク】
・南房総市ホームページ「オオキンケイギク・オオフサモは『特定外来生物』です」
・南房総市ホームページ「危険生物『カミツキガメ』が南房総市内で確認されました」

初めてのサーフィン体験を楽しむ参加者
2023年9月10日(日)、南房総市千倉エリアで、サーフィン初心者の方を対象にした「BOSOサーフィンミーティング2023」サーフィン体験会&ワークショップが開催されました!
当日は、南房総市でサーフショップを営む「ダキニサーフ」「サザンコースト」のインストラクター指導の下、合計12名の方がサーフィン体験を楽しみました。
また、サーフィン体験の後は、房総グルメやオリジナルトイサーフボードづくりのワークショップ、移住者サーファーとの交流会など、サーフィンを中心としたライフスタイルや地域の魅力を体感できるイベントを楽しみました。
イベントの詳しい内容は「BOSOサーフィンミーティング2023」特設サイトに掲載されています。ぜひご覧ください!
【関連リンク】
・千葉県ホームページ「BOSOサーフィンミーティング2023」の開催について
・特集記事「いつでもだれでも楽しい時間を。南房総の海のポテンシャルを知る」

ゆでたてはホクホクで甘く、お茶請けやおつまみに最高です!
皆さんは「ゆで落花生」を食べたことはありますか?
千葉県の特産品としてお土産に人気の落花生ですが、旬を迎える9~11月にかけては県内のスーパーや直売所に生の落花生が並びます。家庭菜園でも落花生を栽培している方が多く、移住後にご近所づき合いなどで、生の落花生をいただくことがあります。

取れたての落花生。花が咲いた後、地中に潜ってサヤをつけることから落花生の名前が付けられています
生の落花生は収穫後日持ちがしないため、県外にはあまり出回らないそうで、千葉県外にお住まいの方が生の落花生を見かける機会は少ないのではないでしょうか。
地元の方に聞くと、生の落花生は新鮮なうちにすぐに塩ゆでにして食べるのがおすすめとのこと。
【生の落花生の茹で方】
① 落花生に土がついている場合は、大体の土を落とした後、たわしやこすり洗いなどで残った土を流水できれいにします。
② 落花生を鍋に入れ、かぶるくらいの水と塩(塩分濃度3%~4%)を加え水から茹でます。
③ 沸騰してから40分ほどで茹で上がりです。(お好みで茹で時間は調整してください)

塩気が弱い場合は、ゆで上がり後にそのまま少しおいて味をなじませます
落花生の茹で方は検索すると数多くでてきます。圧力鍋を使った方法もありますので、お好みのサイトを見つけてくださいね。
ぜひこの機会に千葉県の秋の味覚「ゆで落花生」を味わってみませんか?
※生の落花生は病原菌の心配があるため、火を通してから食べましょう。
【関連リンク】
・南房総いいもの市場 【南美舎】道の駅和田浦WA・O!オリジナル落花生ジェラート6個セット

「黄金色」に輝く稲穂。黄金色という表現には、感謝と喜びの念が込められています
美しい田園風景が広がる南房総。関東有数の米どころとして知られ、8月中旬頃から稲刈りが始まり、8月下旬~9月初旬には道の駅の直売所などに新米が並び始めます。
大きな田んぼでは、脱穀までを同時に行う大型コンバインによる稲刈りが主流になっていますが、市内では所々で「はざ掛け」が見られます。はざ掛けは、収穫した稲穂を天日で干して乾燥させる昔ながらのやり方で、手間と時間はかかりますが、養分がお米に集中し「甘味」「旨味」が増すといわれています。
季節ごとに移り変わる里山の風景を感じながら、南房総市産の新米を味わってみませんか?

稲の乾燥方法「はざ掛け」。趣のある風景が広がります
【関連リンク】
日本では、毎年9月1日に「防災の日」が設けられています。防災の日は台風、豪雨、豪雪、洪水、高潮、地震、津波等の災害についての認識や理解を深め、それらの災害に対処する心構えと備えをするための日です。
近年、気候変動の影響により、全国各地で災害が激甚化・頻発化していますが、移住先を検討する際は、その土地の災害のリスクについて把握することが重要です。南房総市も令和元年の台風15号により甚大な被害を経験しましたが、今後も災害が起こる可能性は十分にあります。
市では災害に備えるため、保幼小中学校登校時一斉避難訓練や子どもの引き渡し訓練、ハザードマップの公表、防災行政無線の戸別受信機の貸与、安心安全メール配信、行政区(自治会)ごとの自主防災訓練、防災備蓄の充実など、様々な防災対策に取り組んでいます。
今年は関東大震災の発生から100年の節目を迎えるということもあり、9月1日午前中に市内在住・在勤の方、小中学校・子ども園(幼稚園・保育所)、団体等に向けて「シェイクアウト訓練※」を実施しました。
南房総市へ移住をご検討される方は、南房総市防災ハザードマップで自然災害のリスクについてしっかりと確認し、普段から災害に対する心構えを持ちましょう。
※シェイクアウト訓練とは・・・2008年にアメリカで始まった防災訓練で、地震の際の安全確保行動を取ることによって、「自分自身の安全は自分で守る」ことを身に付け、災害があっても「ケガ」をしないことを基本に、身近な人を助けるなど地域防災力の強化を目的としています。
【関連リンク】

花言葉は「油断大敵」「危険」「用心」
夏前から夏の終わりにかけて、海岸の道路沿いなどで南国感漂う可憐な花を咲かせているのが「夾竹桃(キョウチクトウ)」です。南房総市内でも、この可憐な花を見かけることがあります。
夾竹桃はインド原産の常緑低木で、葉は竹の葉に似た細長い形をしており、6~9月頃にかけて桃の花に似たピンクや白の花を咲かせます。
車の排気ガスや塩害に強く、枯れにくいため、海岸の道路沿いや緑地など多くの場所で植栽されています。しかし根・幹・葉・枝・花・種子など樹木全体に強い毒性があり、万が一口に含んでしまうと、最悪の場合、命にかかわる危険性があります。周辺の土壌にも毒性が出るそうなので、取扱う際には細心の注意が必要です。
夾竹桃は日本国内の公園にもよく植えられているため、子どもやペットが口に入れないよう気を付けましょう。
また、夾竹桃の生木を燃やした煙も有毒ですので、誤ってBBQなどの薪に利用したり、枝を串替わりにしないよう注意しましょう。
夾竹桃は毒性の強い植物ですが、数少ない夏の花木で、原爆で被災した広島では復興の象徴として「市の花」に制定されているほか、作家の太宰治も愛したと言われています。
現在では多くの園芸品種があり、多彩な花色や、一重咲き・八重咲きなどを楽しむことができます。
夏を彩る夾竹桃は”遠目”から楽しみましょう。
【関連リンク】
・トピックス「イノシシにご注意ください」

展望台(第二展望台)からの眺め。千葉県最南端と太平洋が望める大パノラマが広がっています
房総半島最南端に位置する南房総市白浜地区には「房州低名山(ぼうしゅうひくめいざん)」といわれる「白浜城山」があります。房州低名山とは、房州(千葉県南部)にある低山ながら眺望に優れた山で、誰でも登れる名山として房日新聞紙上で紹介された山々のことです。
今回は南房総市の「森林セラピーロード」にも認定されている白浜城山をご紹介します!
白浜城山は、戦国時代、安房国をおさめた里見義実が安房に進出した際、最初の拠点とした場所です。そのため城の名残をとどめる遺構が数多く残されています。標高は144m。頂上付近の展望台までは遊歩道が整備されていて、小さなお子様からお年寄りまで歩いて登ることができます。遊歩道の周辺には、里見氏ゆかりの杖珠院、由緒ある下立松原神社、弘法伝説のある芋井戸、青木観音堂、めがね橋などの史跡や名所も多く点在しています。
今回は南房総市観光協会「白浜城山ウォーキングマップ」でご紹介している西側やぐら入口から第二展望台まで片道約20分のルートをご案内します!
まずは車を野島崎灯台駐車場(駐車料無料・トイレあり)へ停め、そこから歩いて「やぐら入口」を目指します。駐車場から徒歩約12分で、遊歩道入口へ到着しました。

市指定文化財「白浜城跡」(平成17年4月1日指定)

遊歩道櫓(やぐら)入口。展望台までは500m
第二展望台を目指して、遊歩道を歩いていきます。生い茂った木々の中を進んでいくと、ほどなく切通しが見えてきました。この切通しは里見氏が入った時代につくられたといわれ、現在は遺跡である岩の階段を守るために木道が設置されています。

切通しは迫力満点

木々の躍動感を感じます
さらに進んでいくと、明治時代以降に植林されたと思われるマテバシイの群生をみることができます。

展望台まで300m。山の斜面にはマテバシイが群生

遊歩道には雰囲気のある木製階段が整備されています
第二展望台へ到着!展望台からは、房総半島最南端の絶景を見渡せる大パノラマがひろがっていました。展望台はウッドデッキになっていて、ベンチもあるので、雄大な景色をみながら休憩も可能です。

晴れた日には伊豆七島を望むことができます(第二展望台)

第二展望台にはベンチが設置されています
遊歩道が整備されていて、気軽に散策できる白浜城山。潮風とともに歴史を感じながら、ハイキングを楽しんでみてはいかがでしょうか。
※気温が高い季節は、ハチなどの危険生物と遭遇したり、熱中症のリスクも高まります。虫よけや水分補給などしっかり対策を行いましょう。
【関連リンク】

JAグリーン館山店。農産物直売所として新鮮な地元野菜をはじめ、四季折々の花や加工品を販売しています
JA安房では、地域文化の継承や景観維持のため、新規就農をはじめ多様な担い手支援を行っています。その一環として、令和元年から直売への出荷者向けに「農業元気塾」を開催しています。
「農業元気塾」は農業活力を盛り上げることを目的に座学・実技合わせて年間10回ほど開催され、無料で参加することができます。毎回テーマが違うため、ご自身が興味のある回に参加するのがおすすめです。
今回は第43回「直売所向け有望品種について」に参加してきましたので、その内容をレポートしていきます。
今回の講習はJA安房本店で行われました。
住化農業資材株式会社 北村氏を講師に迎え、家庭菜園WEBサイト、潅水資材特設サイト、野菜づくりに関する書籍の紹介が行われた後、育苗管理について説明がありました。育苗管理については「水・空気・温度のバランスが重要」ということで、特に覆土や芽出しについてイラスト付きの資料とともに詳しく説明がありました。
具体的な品種の紹介については「病気に強い品種」「在圃性に優れる品種」「今後注目の品種」「良食味の品種」としてキャベツ、ケロッコ、ハクサイ、ホウレンソウ、トウモロコシの品種紹介とともに、それぞれ栽培のポイントや害虫・病害対策についてもお話がありました。
その後は、平林物産株式会社 栗原氏・中村氏からビニールハウス、マルチ、潅水資材、防虫ネットなど農業資材や、直売所向け花の有望品種としてヒマワリ、アスターの紹介がありました。特にヒマワリは景観用作物として環境美化にもおすすめとのこと。さらに、最近では環境への配慮や連作障害対策として緑肥での土づくりが増えている他、環境にやさしい生分解性のマルチも登場しているとのお話がありました。
講習の最後には、JA安房営農販売部担い手指導課 谷貝氏から「二十四節気に合わせてTV等で食材をPRしてくれるので、収穫時期をそこに合わせて作付けを意識すると良いと思います」とアドバイスがありました。
今回初めて農業元気塾に参加しましたが、実践的な内容ですので、すぐに現場で活用できるのではないかと思います。
これから直売所等へ出荷をご検討される方は、ぜひ参加されてみてはいかがでしょうか。
その他JA安房では「ナバナチャレンジセミナー」「シシトウチャレンジセミナー」「無料職業紹介」など様々な支援を行っております。詳しくはJA安房 営農販売部 担い手指導課(0470-24-9114)へお問い合わせください。
【関連リンク】
・JA安房
7月18日(火)テレビ朝日「グッドモーニング」の番組内で「移住にオススメ!関東近郊の市町村 第7弾」として、南房総市が紹介されました!
放送内容はYouTubeでご覧いただけます。ぜひご覧ください!
・絶景・海越しの富士山 自然の中の子育て…千葉・南房総市で憧れの移住【あらいーな】