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2025.06.04
日本最大のてんとう虫「ハラグロオオテントウ」に出逢いました!

一般的なてんとう虫の約1.5〜2倍の大きさがある「ハラグロオオテントウ」
5月下旬、取材で訪れた南房総市三芳地区・中堰(なかぜき)で、とても大きなてんとう虫を見つけました!その名は「ハラグロオオテントウ」。
上の写真には、比較対象がないので分かりにくいですが、その大きさは一目瞭然。一般的なてんとう虫の約1.5〜2倍の大きさがあります。あまりにも大きいので、最初に見たときは「カメムシの仲間かな?」と思いましたが、写真に収め、後から調べてみたところ、それがハラグロオオテントウであることが分かりました。
ハラグロオオテントウは日本に生息するてんとう虫の中では最大級の種類です。体長は1.1~1.2cmほど。体は明るい橙色で、背中には小さな黒い斑点があります。名前の通りお腹が黒いのが特徴で、桑の木に寄生する害虫「クワキジラミ」を食べる益虫としても知られています。
主に西日本に分布しているそうですが、近年は温暖化にともない関東地方でも確認されるようになってきました。2013年以降、神奈川県や千葉県で発見されると、たびたびニュースで報じられているほか、2022年には館山市でも発見され、地域新聞「房日新聞」の紙面にも登場しています。
近年は生息域が拡大傾向にあるというハラグロオオテントウですが、周りには「見たことがない」という人が多く、レア度はまだまだ高いようです。
先日、「ナミハンミョウ」(記事リンク)について記事を公開しましたが、実はナミハンミョウとハラグロオオテントウ、発見場所は異なるものの、同じ日に出逢いました。どちらの虫も私が人生で初めて出逢う虫たちでしたが、それが一日で見られるとは本当に奇跡のようで、南房総の豊かな自然に改めて感動しました!

いろいろな生き物に出会うことができる南房総の豊かな自然に感動!!(南房総市三芳地区・中堰)
なお、その日は虫だけではなく、ヘビやイノシシにも遭遇しました。自然が豊かな一方で、思わぬ危険も潜んでいます。自然観察を楽しむ際は、虫除け対策や安全対策をしっかり行いましょう!
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