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日本一美しい虫「ナミハンミョウ」に出逢いました!

昆虫界の宝石ともいわれる「ナミハンミョウ」(南房総市三芳地区・かじか橋にて)

 

5月下旬、取材で訪れた南房総市三芳地区にある紅葉の名所「かじか橋」付近で、大変美しい虫を見つけました!その名は「ナミハンミョウ」。タマムシと並んで、日本で最も美しいと言われる甲虫です。

英名では「タイガービートル」と呼ばれ、成虫・幼虫ともに肉食性で、鋭いあごをもち、アリなどの小動物を捕食します。成虫の体に見られる赤・青・緑に輝く模様は、炎天下で体温が上がりすぎないよう、太陽光を反射するためと言われています。

ナミハンミョウは非常に警戒心が強く、人間が近づくと数メートル先に飛んで逃げてしまいます。「近づく⇒飛んで逃げる」を繰り返すので、その様子がまるで道を教えてくれているかのように見えるため、「ミチオシエ(道教え)」や「ミチシルベ(道しるべ)」とも呼ばれています。
実際、私自身も近づくたびに逃げられてしまい、やっとの思いで撮影することができました。

ナミハンミョウは比較的身近な昆虫で、かつては都市部の公園などでも見られたそうですが、近年は生息地が減少傾向にあると言われています。ちなみに私は、今回が人生で初めての遭遇でした。

多くの自然に囲まれた南房総。七色に輝くナミハンミョウとの出逢いは、豊かな自然の象徴かもしれません。

 

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